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サッカー豆知識

サッカーシューズで通学すると、足に負担がかかる?

2015年4月10日

キーワード:ヒュンメル成長

前回は日本体育協会公認スポーツドクターの資格を持つ若木均先生(わかきKidsクリニック院長)とヒュンメルのシューズ開発担当・吉田さんに、サッカーシューズの正しい選び方を聞きました。今回は毎日の通学にオススメのヒュンメルの新作シューズ「プリアモーレⅡTR」についてうかがいました。(取材・文/青木美帆  写真/武山 智史)
 
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<<適正サイズのシューズを履くメリットと大きめサイズのシューズを履くデメリット
 
 

■トレーニングシューズはアスファルトで負担がかかる

――スタッドのついたトレーニングシューズで、練習に向かったり通学したりしている子どもを時々見かけることがあります。若木先生としては、どのように感じていらっしゃいますか?
 
若木:「チームジャージを着て移動するなら、シューズもサッカーのものにしたい」という思いがあるのかもしれませんね。でも足への負担を考えたら、普段履きの靴とトレーニングシューズは使い分けたほうがいいと思います。クッション性の低いトレーニングシューズを履き続けるとかかとや足首に痛みが出て、それをかばうようなおかしな歩き方をする可能性もあるし、衝撃を足裏で吸収できずに、ひざや腰に負担が出ることも考えられます。
 
――衝撃吸収のためのクッション性は、とても大切なものなのですね。
 
若木:加えて、トレーニングシューズのようにソールが硬くて曲がらない靴を履くと、後々に得られるはずの足の機能や運動能力が得られないおそれも出てきます。その点、この「プリアモーレⅡTR」はソールがよく曲がりますし、足指のおさまる部分に少し高さがあって靴の中で自由に動かせるのが良いですね。足のリハビリで「タオルギャザー(足指でタオルをつかむ動き)」というトレーニングがよく取り入れられているように、足指をしっかり動かせることは、ジュニア期に足の機能や走る能力を身に付けるためにとても大切なことだと思います。
 
吉田:私たちがジュニアシューズを開発する際に意識しているのは、すべてを守ってあげるシューズがいいものとはとらえないことです。
 
若木:子どものサッカーを見ていても、ストップするときに地面を踏みしめるのではなく、スパイクの滑り止めを活用しているような選手がすごく多いですよね。
 
吉田:シューズに頼るのではなく、体のバランスと筋肉を使って走ったり止まったりしてほしいというのは、企画意図の一つです。あるジュニアのトップチームのコーチに「どのようなシューズを求めていますか?」と尋ねると、「足を育てることを一番に考えてほしい」という言葉が返ってきました。そういったご意見に加え、登校や練習に向かう際に、アスファルトの上をスタッド付きのシューズで歩かせていいのだろうかという疑問から、このシューズを開発しました。シューズが完成して指導者の方にお見せしたのですが、単にクッションが効いているということよりも、屈曲がしっかりしている上でクッション性もあって、足をしっかり使えるところが一番いいという評価でした。クッションが効きすぎると次の動作が遅れてしまうんだそうです。逆にクッション性がなさすぎても衝撃を吸収できないですし、そのさじ加減がなかなか難しかったですね。
 
若木:「足を鍛えられるシューズ」ですね。走る能力においては足裏だけでなくアキレス腱の弾力性も大切なのですが、このシューズは指部分がしっかり曲がることで、足裏のアーチとそこからつながるアキレス腱を鍛えることができるのも良いと思います。
 
吉田:高校のチームに訪問して、顧問の先生から「昔は絶対になかった部位のねんざや疲労骨折が増えている」という話を聞きました。体の出来上がっている社会人ならまだしも、高校生ではまずあり得ないケガだということです。
 
若木:素足でいる機会や外遊びが減ったことで、「子どもの足が弱くなっている」というのは以前からよく言われていることですが、そのひずみが上の年代まで上がってきている可能性はありますね。足の成長と保護の両面を考えられているシューズの存在は、ジュニア期の選手の大きな助けになると思います。
 
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■子どもが「最終的に自分で選んだ」と思うことが大切

――このシューズには、その他にもいくつか特徴があると聞いています。
 
吉田:まずはアッパー(甲)部分です。普通の運動靴は通気性などを考えてアッパー部分がメッシュ素材になっているのですが、これではボールが蹴りにくいですし、当たると痛いんですよね。アッパー部分を合成皮革にすることで、休み時間や遊びの中でのサッカーなどでも使いやすいものを目指しました。
 
若木:上からの衝撃に強いわけですから、普段の遊びのときの安全性を考えても良いですね。雨が降っても靴の中に水が入りにくいのも、お母さんが喜びそうです。反対に通気性の面が気になりますが…。
 
吉田:お母さん方へシューズの悩みを調査したときに、かなり多かったのが「ニオイ」でした。その点を踏まえてインソールを取り外し可能にした上で、抗菌消臭で快適さを保つクーリング素材を採用しています。
 
――前回のシューズの選び方に加え、大変興味深い話を聞かせていただきました。最後にひとつ。明らかに足に合っていないのに「このシューズが欲しい」と言って聞かないような子どももいると思います。子どもと日々向き合っている小児科医として、また二児のお父さんとして、アドバイスをいただけないでしょうか。
 
若木:頭ごなしに「ダメ!」と言うのではなく、なぜそのシューズをいいと思っているのかを聞いてあげること。色やデザインが好きならば、それに似た別のシューズがあるかもしれません。「そんな理由で選んだのか」と、子どもへの新たな気付きがあるかもしれません。金銭面で余裕があるのなら、一度本人が欲しいものを買ってあげて、あえて失敗させるのも手かもしれません。失敗を経験させた後に「次はこういうことを考えて靴を買ってみようね」と靴選びのポイントを話すことで、次回はそういった靴を自発的に選ぶようになるかもしれません。
 
子どもにとっては「最終的に自分で選んだ」という事実が大事。最終的に親の意見が通ったとしても、自分が納得して選んだということが重要なのです。理想論すぎるかもしれませんが、親も時間やお金のことを考えてイライラするのでなく、ちょっと待ってあげる、聞いてあげる。そういうことができたらベストだと思います。
 
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毎日の通学にオススメのシューズの詳細は下記ヒュンメルサイトより
http://www.hummelshop.jp/2015-ss-junior02/
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取材・文/青木美帆  写真/武山 智史

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