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国旗と違う色をまとう国の戦士たち

2014年6月24日

キーワード:イタリアオランダワールドカップ

【いとうやまねの『テレビdeワールドカップ!』vol.3 国旗と違う色をまとう国(日本・イタリア・オランダ) 】
 
「親子でワールドカップをテレビ観戦しよう」をコンセプトにお送りするコラムの第3回は、『国旗と違う色』をチームのメインカラーに使用している国をご紹介しましょう。「アッズーリ(空色)」「オランイェ(オレンジ色)」「サムライブルー」。いずれも国旗には使われていない色を使用している代表です。
 
空色をメインカラーにしているイタリアの国旗は、緑・白・赤の三色旗です。オランダの客席は見渡すかぎりオレンジ色ですが、国旗は赤・白・青のトリコロール。日本も、日の丸の白と赤ではなく「青」を使っています。   
 
これらのチームカラーには、その国の歴史や伝統が反映されています。
 
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イタリア代表
Photo by Vaughan Leiberum Azzurri Team
(取材・文/いとうやまね)
 
 

■イタリア代表アッズーリ

イタリア代表は、サッカーに関わらず全ての競技で空色をチームカラーにしています。また、チームの愛称もイタリア語で空色を表す「アッズーリ」です。この色はどこから来ているかというと、14世紀のフランス。現在のイタリアとスイスとの国境にあるサヴォワ県が、アッズーリ発祥の地になります。
 
この地方は11世紀初頭に神聖ローマ皇帝コンラート2世が征服し、「モミの木の森」を表す『サヴォワ』という地名になります。その領主に任命されたのは、ウンベルト1世ビアンカマーノ。彼は領地の地名から「サヴォワ伯」と呼ばれるようになります。後にイタリア全土を統一する「サヴォイア家(サヴォワのイタリア語読み)」の始祖にあたります。
 
それから300年。サヴォイア家18代領主アメデーオ6世が、一族の旗印として「空色」を採用することになります。きっかけは、オスマン帝国への遠征だったようです。その後も代々引き継がれて、イタリアを代表する色になったのです。現在のイタリア軍のスカーフもアッズーリです。三色旗よりも古くからある伝統色への敬意ともいえます。
 
オランダ代表
写真:Getty Images

■オランダ代表のオレンジ色

オランダのオレンジ色も、イタリアと同じくフランスが発祥の地です。オランダ建国の父、オラニエ(オランイェ)公ヴィレムは、16世紀に姻戚関係により、男系の絶えたオランジュ(Orange)公国の公位を引き継ぎます。その時からオラニエ公と呼ばれるようになりました。
 
オランジュ公国は南仏プロヴァンス地方の公領で、中心都市のオランジュでは、長年オレンジの売買が大々的に行われていたといいます。「南国の果物の名前がなぜオランダ王家の名前なのか?」という不思議は、そこに隠されていたのです。
 
現在のウィレム=アレクサンダー国王の正式な名前、『ウィレム=アレクサンダー・クラウス・ヘオルフ・フェルディナント・ファン・オラニエ=ナッサウ』にも、「オラニエ」という名前がちゃんと入っています。
 
オラニエ=オレンジ(オレンジ色)、というのが、オランダがオレンジ色を「国の色」にしている理由です。
 
 

■「青」は日本代表のラッキーカラー

日本代表の「青」は、「空の青」「海の色」「東京大学のスクールカラー」「当時勝ち目のなかった韓国と逆の色」など、いろんな説があるようですが、文献が残っておらずどれも根拠はありません。現在は『日本の国土を象徴する海と空の青』ということで落ち着いているようです。
 
サッカー日本代表のユニフォームとしては、戦前に「水色」を採用していたようで、戦後になってもそれが引き継がれました。1964年の東京オリンピックでは上下とも白となり、メキシコオリンピックでは白のシャツに紺色のパンツが使用されました。
 
一時期、日の丸の「赤と白」のユニフォームが採用された時期があったのですが、成績のほうが振るわず、1992年には再び白と青のユニフォームに戻されました。それが、現在の「SAMURAI BLUE」へと引き継がれています。
 
三カ国とも、メインカラーのTシャツや応援グッズが充実していますが、さりげなく国旗の色を一部あしらってみたり、国旗をマントのようにたなびかせていたりと、さまざまな工夫があるようです。ぜひ、参考にしてみてください。
 
 
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☆注目カード(日本時間)
6月25日AM5:00日本-コロンビア
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いとうやまね
サッカー専門誌のコラムニストとして、またサッカー専門TV 番組、海外サッカー実況中継のリサーチャーとしても活動。著書には、『フットボールde国歌大合唱!』『サッカー誰かに話したいちょっといい話』(東邦出版)、『蹴りたい言葉~サッカーファンに捧げる101の名言』(電波実験社)、『プロフットボーラーの家族の肖像』(カンゼン)、『攻略ガゼッタ・イタリア語でカルチョ情報をGETしよう!』『トッティ王子のちょっぴしおバカな笑い話』(沖山ナオミとの共著・ベースボールマガジン社)他がある。
Twitter:https://twitter.com/mipolin_tokyo
Facebook:https://www.facebook.com/ito.yamane
Blog:国歌斉唱blog
 

 

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取材・文/いとうやまね

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