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サッカー豆知識

W杯でも活躍が期待されるCLセミ・ファイナリストたち【前編】

2014年4月22日

キーワード:ワールドカップ大会

チャンピオンズリーグは今夜からいよいよ準決勝。ホーム&アウェーによる2試合の合計スコアで争われる第1レグは22日にアトレティコ・マドリー(スペイン)×チェルシー(イングランド)、23日にはレアル・マドリー(スペイン)×バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)が行われます。非常に楽しみな対戦ですが、ブラジルW杯も直前ということで、ベスト4に残ったチームの中からW杯に出場する注目選手を2回に渡り紹介したいと思います。
 
ダビド・ビジャ選手
スペイン代表で活躍するダビド・ビジャ
 

■準々決勝でバルセロナを撃破した、アトレティコ・マドリー

準々決勝で同じスペインのバルセロナを破ったアトレティコ・マドリーには2人のスペイン代表FWがいます。1人はブラジル生まれのジエゴ・コスタで、もう1人がダビド・ビジャです。ジエゴ・コスタはブラジル代表で親善試合に出場した経験もありますが、デル・ボスケ監督からのラブコールもあり、プロとしてのキャリアを築いたスペインでの代表を選択しました。
 
並はずれたパワーとテクニックを兼ね備えるジエゴ・コスタは今シーズンの国内リーグで26得点を決めており、チャンピオンズリーグでも7得点。文句なしの得点力を誇っていますが、何より前からの守備を嫌がらず、味方に点を取らせる動きも精力的です。そうした犠牲精神とタフさもスペイン代表で強く求められた理由でしょう。
 
そのジエゴ・コスタと盟友であり、良きライバルでもあるのがビジャです。前回のワールドカップでは5得点を記録し、エースとして優勝に大きく貢献しました。そこから新天地のバルセロナで順調にキャリアのピークを迎えたかに思われたビジャは、2011年の12月に日本で行われたFIFAクラブWCにおいて左脚を骨折してしまい、復帰まで長い時間を要しました。
 
アトレティコに移籍した今シーズンは1トップ、セカンドトップ、ウィングと複数のポジションを担いながら、高い機動力と正確なフィニッシュワークでチームの躍進を支えています。バルセロナ戦の第2レグでは負傷で欠場したジエゴ・コスタに代わり1トップをつとめ、絶妙なクロスでスペイン代表MFコケの先制点を演出しました。
 
スペイン代表では1トップのポジションを争うことになりますが、タイプの違う2人の共通点は非常に精力的で、チームのために全力を尽くしながら高い得点力を発揮できること。決勝まで7試合、約1カ月に渡る長い戦いの中で、ハイレベルなFWを2人抱えていることはスペイン代表の大きな強みとなるはずです。
 
アトレティコと言えばシメオネ監督の掲げる堅守速攻ですが、その堅守を実現しているのがウルグアイ代表のCBゴディンとベルギー代表GKクルトワです。ゴディンは「ファラオン(王様)」とも呼ばれるカリスマ性の高いDFで、強靭な体格の持ち主でありながら、研ぎ澄まされた観察眼でアタッカーの自由を封じることに優れています。1対1の強さには定評がありますが、スペインでポジショニングやビルドアップに磨きをかけており、昨年8月に日本戦でフォルランのゴールをお膳立てした様に、カウンターの起点としても相手にとって危険な選手です。
 
ベルギー代表のクルトワは2メートル近い上背と長い手足を活かし、ゴールの隅を狙ったシュートもセーブしてしまう驚異的なGKです。ユース年代から代表チームの正GKをつとめ、精神的なタフさも折り紙付きです。またプレミアリーグで躍進するリバプール在籍のGKシモン・ミニョレとハイレベルな競争で刺激し合いながら、タレント軍団のベルギーを後方から力強く支えています。
 
エデン・アザール選手
ベルギー代表では10番を背負うエデン・アザール
 

■パリ・サンジェルマンを相手に奇跡的な逆転劇を演じたチェルシー

チェルシーからは多くの選手がW杯に出場する見込みですが、大きな注目を集めそうなのがベルギー代表のエデン・アザールです。優れたボールテクニックとスピードを備え、左サイドからどんどん中に入って勝負するスタイルはチェルシーでもベルギー代表でも変わりません。もともと攻撃アイディアの豊富な選手で、フランスリーグでは2シーズン連続でMVPに輝いていますが、イングランドのハイテンポな流れの中で、さらに仕掛けの鋭さに磨きがかかった様子です。
 
ワールドクラスのタレントが揃うベルギー代表ですが、その命運を握るのがアザールと言えるでしょう。チームが苦しい状況や時間帯でも飄々としており、重圧を感じさせるどころか楽しんでいる気配すら漂わせています。実際の心境は本人にしか分かりませんが、チームの大黒柱として仲間にもたらす影響は大きなものがあります。また精度の高いキックはセットプレーでも活かされ、膠着した試合展開では強力な武器になります。
 
主にトップ下を担うブラジル代表のオスカーは攻撃ビジョンが素晴らしく、局面の判断力にも優れているため、ポゼッションから、またカウンターからでもチャンスの起点になることができます。ブラジル代表の相棒ネイマールほどトリッキーな足技は使いませんが、狭いエリアでも余裕をもって正確にボールを扱うことができるため、うまく相手の守備を揺さぶって周りの味方をフリーにしています。もちろんチャンスと見れば自分でもゴールを狙いますが、FWにとっては有難いアシスト役であり、母国のW杯でもネイマールやフレッジといった仲間たちの得点を演出することが期待されます。
 
オスカー選手
視野が広く、キープ力もあるブラジル代表のオスカー
 
チェルシーの前線で強烈な存在感を放っているのがカメルーン代表のFWエトオです。これまで多くの優勝タイトルを所属チームにもたらしてきた俊英も33歳となりましたが、タイミングの良い飛び出しと冷静なフィニッシュは衰えを感じさせず、数年前に比べて動きの幅が減った分、むしろ研ぎ澄まされた印象すら受けます。
 
一時はカメルーン協会への不満などから代表引退も決意したと言われますが、政府の説得に応じる形で復帰しました。それぐらいカメルーン代表では不可欠な大エースとして国民の期待を背負っています。カメルーンは開催国ブラジル、クロアチア、メキシコという非常に厳しいグループに入りましたが、どんな輝きを見せてくれるでしょうか。
 
チェルシーはMFフランク・ランパード、DFガリー・ケイヒル、DFアシュリー・コールと3人のイングランド代表選手を擁していますが、特にランパードはW杯の大会中に36歳を迎える大ベテランながら、高い機動力と得点力を維持しており、リバプールの主将ジェラードとのコンビも健在です。
 
ケイヒルはやや遅咲きの大型ストッパーで、長身ながらスピード対応にも優れる選手ですが、ボールを扱う技術の高さも目を見張るものがあります。長く代表の主力をつとめた同僚のテリーに代わり、「スリーライオンズ」の守備をまとめる役割を担います。アシュリー・コールは02年の日韓W杯から数えて4度目のW杯となりますが、堅実な守備とタイミングの良い攻撃参加でイングランド代表を支えています。高精度のクロスを誇るレイトン・ベインズ(エバートン)や18歳で代表デビューを果たしたルーク・ショー(サウサンプトン)などもいますが、勝負どころではやはり頼りになる存在です。
 
W杯でも活躍が期待されるCLセミ・ファイナリストたち【後編】レアル・マドリー×バイエルン・ミュンヘン>>
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文/河治良幸 写真/松岡健三郎

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