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インタビュー

FC東京・森重真人 試合が楽しみで毎日ワクワクしてた子どもの頃

2013年10月 3日

キーワード:FC東京

今季、FC東京で主将を務め、チームをけん引しているDFの森重真人選手。身体能力の高さと持ち前の強さを武器に、日本代表でも、7月の東アジアカップで活躍すると、9月のグアテマラ戦でもザックジャパンの8試合ぶりとなる無失点勝利に貢献。今日発表された、今月のサッカー日本代表欧州遠征メンバーにも見事選出されました。FC東京のみならず、日本代表でも着実に存在感を見せている森重選手に、子どもの頃の話や少年時代のエピソードについて語っていただきました。
 
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■サッカーはもちろん、ピッチ以外でも大切なことをたくさん教わった

――森重選手がサッカーを始めたのは?
 
「サッカーを始めたのは、2つ年上の兄の影響で、小学3年生の時に通っていた学校のサッカー少年団に入りました。3、4年生の頃はただサッカーをしたというような記憶しかなく、どんな練習をしたのかはあまり詳しく覚えていないですね。その後転校し、5、6年生では別のチームでプレーすることになったのですが、転校した先のチームは全国大会に出るような強豪チームで、しかも地域的にもサッカーに力を入れるところでしたね。トラップして2タッチ目でパスをするなど、基本的な練習を毎日のように行っていましたし、週末は必ず試合をやっていました」
 
――サッカー中心の生活だったのですね。
 
「僕が住んでいた地域には5~6つの小学校があり、加えてそれらの小学校のチームから招集された選抜チームもありました。また、1つの小学校の中でも、作れるだけチームを作ってその地域内の他の小学校のチームとリーグ戦方式で試合を行ったり、さらには小学校ごとでリーグ戦を行ったりと本当に特殊な環境だったと思います」
 
――その当時、指導者に言われた言葉で印象に残っているものはありますか?
 
「サッカーはもちろんですが、サッカー以外のことも大事だという話はよくされましたね。例えば、靴を揃えるとか、カバンを揃えて置くというような、普段の生活の上でもいろいろと指導していただきました」
 
――その当時の森重選手はどんな子供でしたか?
 
「サッカーをしているか外で遊んでいるかのどちらかでしたね。祖父が山登りが好きで、よく一緒に山に登りそこでテントを張って、ご飯を作って食べていました。家にいるということはほとんどなかったように記憶しています」
 
――森重選手が小学生の頃には、すでにJリーグが開幕。地元にサンフレッチェ広島というプロチームがありましたが、自分もいずれはプロにという意識や夢を描いていましたか?
 
「まだ当時はそんなに明確なものではなかったですね。もちろんスタジアムに試合を見に行ったことはありましたが、プロになることがどういうものかもわかりませんでしたし、当然意識もしていませんでした。まだ自分のプレーそのものについても深く考えていないくらいでしたから。ただ、周りの人よりも少しうまいという自負はあったので、試合になると“絶対に負けたくない”という気持ちは強かったですし、自分がいるチームが負けることは許せなかった。自分がFWとして点を取ったら今度は勝つために守備も頑張ってという感じで、とにかく勝つためにはすべて自分はやる!そんなサッカー少年だったと思います」
 
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■サッカーを楽しむ気持ちを常に持って、基礎テクニックは小学生のうちに身につける

――今振り返って、小学生ぐらいの年代は何が一番大事だと感じていますか?
 
「当時は僕自身、サッカーを楽しむという気持ちが強かったですし、だからこそ次の試合がくるまでがすごく楽しみであり、ワクワクもしていました。それが毎日続いていたような感じです。そのような気持ちが本当に大事なのではないかと今も感じますね」
 
――小学生時代に、やり残したと感じるようなことはありますか?
 
「リフティングもそうですし、例えば長いボールを蹴ってもらって、それを落とさずにトラップからリフティングにつなげるというような練習を行ったり、普通の対面パス、止めて蹴るという作業やドリブルというような基本的なことをもっともっとやっておけばよかったですね。そうすれば、さらにうまくなっていたのではないかと思います。やはり基礎的な技術はその年代でしか身につかないことだと思います」
 
――中学生時代はサンフレッチェ広島のジュニアユースでプレーしていました。
 
「最初は僕自身、そういうチームがあるということすら知らなかったんですよ。小学生時代に所属していたチームの監督から“受けてみたらどうだ?”という話があり受けて合格しましたが、実際に入ってみると周りはものすごくうまい選手ばかりでしたね。ただ、プロチームの下部組織に入ることはできましたが、その頃もまだ“プロ”というものはあまり意識していませんでした。スタッフや指導者からは、よく“下部組織だけど、サンフレッチェ広島という看板を背負っているのだから”ということは言われていましたが、だからといってその言葉の意味をよく考えることができる年代でもなかったし、責任感もあまりなかったように思います」
 
――周りはうまい選手ばかりだということですが。
 
「正直なところ中学生時代はあまり記憶がないのですが(笑)、すごく走っていたという記憶だけはあります。小学生時代は何をやっても自分が1番という状況でしたが、中学生になりジュニアユースでプレーするようになると、自分よりも足の速い選手がいたり、うまい選手がいたり、体力がある選手が普通にいました。もちろんそこで感心したり驚くことはありましたが、僕はむしろ負けたくないという気持ちのほうが大きかったのかもしれません。例えばあるプレーができなくても、別の人ができれば“自分にもできるだろう”と思って練習していましたし、ポジションが違って自分には必要のないプレーでも?すごいな”と感じたプレーに関しては“自分にもできないかな”と真似をしてみたり。とりあえずチャレンジするんです。その根底には“自分にでもできるだろう”という気持ちがありましたね。そうやって身近な人から良いものを盗んでいくということは、意識せず自然と行っていたのかもしれません」
 
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■ボランチにコンバートされたとき、本当はFWとしてプレーしたかった

――ジュニアユースでの3年間は、森重選手にとってはどんな時間でしたか?
 
「実は中学1、2年生の頃まではFWでプレーしていたんです。3年生になる頃にボランチにコンバートされたのですが、それが自分にとっては大きな転機になりましたね。指導者の方は様々なことを総合的に判断し、自分にあったポジションを見つけてくれたのだと思います」
 
――素直に受け入れることができましたか?
 
「やはりFWでプレーしたいという気持ちが強かったので、最初は受け入れることが難しかったですね。当時サッカーノートのようなものをつけていたのですが、そこには“自分はFWとしてプレーしたい”というようなことを書いていたぐらいですからね。なぜポジションを変わらなければいけないのだと思っていましたし、すんなり受け入れることはできませんでした。ただ結果的に、ボランチのプレーをまっとうしその後もやり続けていたということは、自分の中でなにかしらそのポジションでの面白さや楽しみ方を見つけることができたからだと思います」
 
自分の武器を磨いて自信を持ってプレーしたい>>
 
 
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森重 真人//もりしげ・まさと
1987年5月21日生まれ。広島県出身。FC東京所属。中学時代はサンフレッチェ広島ジュニアユースでプレー。広島県の広島皆実高校では、1年生から試合に出場し活躍した。2006年、大分トリニータに加入し、同年10月にはU-19日本代表に選出され、AFC U-19に出場。日本の準優勝に貢献し、翌2007年のU-20W杯カナダ大会でベスト16入り。同年のシーズン後半からは、大分でレギュラーとして活躍。2008年には北京五輪に出場した。その後、2010年にFC東京へ移籍。守備の要として、今やなくてはならない存在に。今季からはFC東京で主将に指名され、7月には2009年1月以来、約4年半ぶりとなる日本代表に復帰。東アジアカップ中国戦で国際Aマッチ初出場を果たし、日本代表の優勝に貢献した。
 
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取材・文/石井宏美 写真/新井賢一

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