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運動能力

足の速さは親の遺伝が全てじゃない!ラダーを使ってスピードアップしよう 【谷コーチの解説動画レポート[前編]】

2013年4月 5日

キーワード:コンディショニングトレーニングフィジカル

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どうすれば、速く走ることができるのだろう? どうすれば、速く動くことができるのかな? 「スピード」に関する悩みや疑問は、サッカーをしている人であればだれでも持つもの。そこで今回は、ヴァンフォーレ甲府のフィジカルコーチであり、スピードアップトレーニング「タニラダー」でおなじみ谷真一郎さんに、タニラダーを使って小中学生にスピードアップのクリニックを行ってもらいました。
 
結論から言うと、およそ1時間程度のトレーニングで、子どもたちの身体の使い方は変わり、動きの速さがアップしました。果たしてタニラダーを使って、どのようなトレーニングをしたのでしょうか? 谷さんによるラダートレーニング実演の様子を映像も交えながらご紹介します。
 
※映像は私用目的の撮影素材のため、一部見づらかったり、聞こえづらいところがあります。予めご了承ください。
 
 

■サッカーのプレーと同じようにトレーニングしよう!

トレーニングに協力してくれたのは、山梨県甲府市を中心に活動する『Uスポーツクラブ』の小学5年生から中学1年生の選手たち。谷さんが「タニラダー」をセットし、「まずは好きなようにやってみよう」と言うと、選手たちは笑顔を見せながら、ラダーのマスとマスの間をタタタタッと軽快に走り抜けていきます。
 
しかし、なかにはラダーに足が引っかかり、うまくステップを踏むことができない選手もいます。そこで谷さんは「ラダーに引っかからないように、マスの真ん中に足を入れよう」とアドバイス。選手たちはマスの中央に足を入れることを意識し、足元に視線が向き始めます。そこでまた、谷さんが投げかけます。「ラダーをしているときは、足元を見ないように。サッカーの試合中、足元を見て走らないよね?」。
 
谷さんのトレーニング理論は、すべてサッカーのプレーに即したものです。サッカーの動きをトレーニングするために、サッカーのプレーと同じようにトレーニングをする。サッカーが上達する上で本質をとらえたアドバイスに、選手たちの集中力も高まっていきます。
 
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■TR1:スピードをアップさせる走り方

【方法】
マスの真ん中で右足、左足と1回ずつステップを踏み、次のマスへ進む。
 
【ポイント】
下半身だけで動くのではなく、腕の振りを使って、上半身と下半身が連動した状態で走る。足元を見ない。
 
【アドバイス】
力みはスピードを落とす原因になるので、リラックスして、無駄な力を入れずに80~90%の力で動く感覚をつかみましょう。肩に力を入れず、普段走る時と同じように両腕をしっかりと振ること。それが走りの動きのスピードアップにつながります。トレーニング中、何人か足元を見て、ラダーを踏み違えないようにしている選手がいましたが、それをしてしまうと、上半身と下半身が連動しません。プレー中と同じように、間接視野で足元を見るようにしましょう。
 
▼谷コーチの指導映像はこちらをご覧下さい
スピードをアップさせる走り方の解説(00:00~09:50の部分)>>
 

■TR2:試合中に頻出する『前後の動き』をトレーニング

続いては『前後の動き』をスムーズにするための身体の使い方を、ラダーを使って会得します。試合中によくあるのが、前方へと走っていたところ、ボールや相手の動きにあわせて急に止まり、後方へと下がる場面。そのとき、利き足を地面にどのように着けば、スムーズに前から後ろへと進行方向を変えることができるのでしょうか?
 
【方法】
ラダーの横(長辺の部分)に立ち、腰をひねる動きで右足、左足を交互に出して、マスの真ん中に足を入れる。
 
【ポイント】
80~90%の力で素早く右足、左足と交互に踏み変える。腰をひねってひざを内側に入れる動きを意識し、地面を蹴る。
 
【アドバイス】
前方へ走っている状態で下がろうとして止まる時、前方へ重心をかけてひざを曲げてしまうと、その分時間とエネルギーのロスが生じてしまいますます。そのため、進行方向にまっすぐではなく、“ひざをロック”した状態で地面を蹴り、後ろへと進行方向を変えます。そうすることで無駄な時間、動きのロスが減り、すばやく方向を変えることができます。
 
▼谷コーチの指導映像はこちらをご覧下さい
『前後の動き』をスムーズにするための身体の使い方を解説(09:50~14:57の部分)>>
 
 
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選手たちは楽しみながら正しい身体の動きを身につけ始め、動きのスピードがアップしていきました。谷さんも『ゴールデンエイジの子たちは、少しアドバイスするとすぐにできるようになるんですよ。神経系が発達する時期だからこそ、正しい動きを身につけるためのトレーニングをさせてあげたいですね』と言葉に力を込めて話します。
 
次回は、走りやターンなどの動作に必要な『推進力』を得るためのポイントとなる『パワーポジション』の探し方、『突破を仕掛けてくる相手に対し、半身で素早く食らいつくためのスムーズな身体の使い方』をレポートします。お楽しみに!
 
谷コーチの解説動画レポート[後編]はこちら>>
 
●取材協力:Uスポーツクラブ
 
 
【谷コーチによるUスポーツクラブでのスピードアップクリニックの様子】
※映像は私用目的の撮影素材のため、一部見づらかったり、聞こえづらいところがあります。予めご了承ください。
 
 
【谷コーチのサカイク連載記事】
ジュニア年代の正しいフィジカル・コンディショニング論
いつ、どこへ、どれくらいのスピードで?サッカーで求められる理想の「走り」とは
知っておきたい!スピードを上げるためのトレーニングのバランスと身体の使い方
 
 
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谷真一郎(たにしんいちろう)//
愛知県立西春高校から筑波大学に進学し、蹴球部に在籍。在学中に日本代表へ招集される。同大学卒業後は柏レイソル(日立製作所本社サッカー部)へ入団し、1995年までプレー。 
引退後は柏レイソルの下部組織で指導を行いながら、筑波大学大学院にてコーチ学を専攻する。その後、フィジカルコーチとして、柏レイソル、ベガルタ仙台、横浜FCに所属し、2010年よりヴァンフォーレ甲府のフィジカルコーチを務める。 
『日本で唯一の代表キャップを持つフィジカルコーチ』(2013年4月現在)

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取材・文/鈴木智之 写真/サカイク編集部

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