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- 星稜-中京大中京[第94回全国高校サッカー選手権3回戦]
「正直、星稜高校さんは強かった。あそこでFKから決めてくるし、0−1になってからうちのペースでやれた部分もありましたが、最後の部分で守られてしまった」と中京大中京の岡山哲也監督が話すように、星稜は勝負どころを抑えた試合運びで勝利を収めた。
星稜は⑧大橋滉平を起点に序盤から積極的に攻撃を展開。しかし、決定力不足を露呈し、ゴールをこじ開けられない。嫌な雰囲気が流れたが、後半4分に⑧大橋の左FKから④岡田勇斗が決勝弾。守備陣も最後まで集中を切らさず、前回王者は4年連続のベスト8へと駒を進めた。
■相手の攻撃陣をシャットアウト!苦難を乗り越えて奪い返した正GKの座
攻勢を仕掛けた星稜だったが、後半は相手に攻めこまれる場面が多くなった。特に後半はロングボールや、裏への飛びだしを起点とする中京大中京の猛攻を前に沈黙。その中で、幾度となくピンチを救ったのが守護神の①坂口璃久である。
昨年度の選手権で2年生ながら優秀選手に選出され、①坂口はその名を全国に轟かせた。新チームが立ちあがると①坂口は副キャプテンに就任。大黒柱の1人として、最後尾からチームを支える予定だった。しかし、昨年の3月に学校行事であるスノーボード合宿で左肩を亜脱臼すると、完治した直後には右足を捻挫。すべての傷が癒え、万全の体勢で高校総体に挑めるかと思った矢先に今度は予選中に接触プレーから腰を負傷してしまう。本大会に入ってもカカトを痛め、気がつけば正GKの座を喪失。2年生の⑰高橋謙太郎に譲り、ベンチを温める日々が続いた。
当時のことを①坂口は「自分は副キャプテンなのに、全然チームを引っ張れていなかった」と振り返る。ただ、今の自分があるのは⑰高橋の存在があったとも話す。「彼のおかげで成長できたので、いいライバルとしてお互い高めあってきた。だから、今の自分がある」というように、互いが切磋琢磨したことで高いレベルで競い合う環境が生まれた。
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取材・文 松尾祐希
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