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2016年1月 4日
東福岡-市立船橋[第94回全国高校サッカー選手権3回戦]
立ち上がりこそ東福岡が優位に立ったが、市立船橋の堅守とカウンター気味の逆襲に苦しんだ。東福岡は得意のサイド攻撃を封じられる中、大型FW⑨餅山大輝にボールを集めて打開を図った。後半は、市立船橋がセットプレーからクロスバー直撃のヘディングシュートを放つなど攻勢。しかし、後半終了間際に⑩永藤歩がゴール前で大チャンスを迎えた場面は、空振り。両チーム無得点でPK戦決着となり、2本を止めた東福岡が、強豪対決を制した。
■苦しみながらも相手に脅威を与えた最前線のキーマンの存在
第94回全国高校サッカーの3回戦、全国高校総体決勝の再戦となったことで注目を浴びた一戦は、東福岡(福岡)がPK戦の末に市立船橋(千葉)を下した。
ポジションを取り戻した大型ストライカーの存在が、苦しい試合で効いていた。東福岡が先手を打つ形になった一戦だが、得意のサイド攻撃は、市立船橋に封じられていた。攻めあぐねるうちに市立船橋の好機が多くなり、東福岡としては苦しい展開を強いられた。しかし、最前線に陣取ったFW⑨餅山大輝が強烈な存在感を示して、相手守備陣に脅威を与え続けた。前半29分、相手の背後へ出した浮き球のパスを相手に競り勝ってシュートへ持ち込み、同36分にはクイックリスタートからMF⑩中村健人のロングパスで抜けだし、左足で対角へシュート。相手GKの好守に阻まれたが、一撃の怖さを見せつけたダイナミックな攻撃だった。
マッチアップした⑤白井達也は、市立船橋のディフェンスリーダー。空中戦、対人に強い選手だが、それでも対応に苦慮していた。市立船橋の朝岡隆蔵監督も「あの9番は、能力が高いから」と認めるところで、⑤白井とセンターバックを組んだ④杉岡大暉も「高校総体のときは前線で起点を作られることはなかったけど、あの9番には起点を作られてサイドを使われるところもあったし、嫌だった」と話すなど、堅守を誇る市立船橋を苦しめていた。
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