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緊張は小さくできる!「あがらない体」のつくり方

自信のなさから来る緊張をコンパクトにするには、努力と成長をほめて「できる」という気持ちにする

公開:2017年4月 5日 更新:2021年1月27日

キーワード:あがらないコントロール緊張軽減

■自信を育てるポイントがある

私が学生スポーツのチームに行くと必ず行う自信の強化ポイントがあります。これをしっかりと行うことで、Bチーム常連だった選手がAチームに上がったり、全国大会ベスト16が最高だったチームがベスト3入りするなど、大きな変化があります。
1.本人の成長の幅を見つけてあげること
一番良くないのは、どこまでいっても「まだまだ足りない」と、成長を認めてあげないことです。認めてしまうと、本人が満足して成長が止まるのでは? と心配される方も多いのですが、同時に課題を見せながらであれば全く心配はありません。
「ここが良くなっているよ! すごいね!」
「もっと強くなるためにはどうしたらいいと思う?」
これを1セットでやるのです。ポイントは「どうしたらいいか」を本人に答えさせることです。
言い方も重要です。大人が「ここはいいよね、でも〇〇はできてないから頑張ろうね」と言ってしまうと、全くほめられた感じがありません。 ほめた後にこのような言い方をすると肯定感は育ちませんので注意しましょう。
2.負けても、努力部分を見つけてあげること
サッカーの試合に負けた時に、ダメ出しばかりしていませんか?
本気でさぼって負けたのならそのように注意しても良いのですが、子どもたちは努力をしているはずです。負けと努力を切り分けて、努力は努力で認めてあげること。試合の中での成長も見つけてあげることが大切です。その上で次の試合に向けての課題を整理していきます。

自信のない子どもの緊張を緩和するポイント

私は、自信がないタイプの選手には「等身大」の自分を意識させるようにしています。
サッカーの練習や試合の中で、出来ていないこともある、足りないこともあると思う。でも、できること、これまでやってきたこと、成長したこともたくさんある。だから「今日の自分にできることを全力でやろう」というように伝えます。
背伸びせずに、等身大の自分で「できること」にフォーカスさせるのです。そして試合が終わったら、努力や成長と課題をしっかりと整理する。これを繰り返すことで、自信のないタイプの子どもの緊張は緩和されていきます。

次回は緊張を緩和するイメージトレーニングについてお伝えします。

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石津貴代/メンタルトレーナー
株式会社リエート 代表取締役社長
日本代表、プロ選手などトップアスリートから会社経営者・教育現場でこれまでのべ5,600人以上のメンタルコンディショニングを行う。現在はプロ野球、プロテニス、競輪、格闘技、陸上競技、ラグビー等のトップアスリート、経営者やライフプランナー等のトップビジネスパーソンを中心に50名以上と個人契約。プロ野球チームをはじめ、各競技の指導者向けのトレーニングも実施している。
Lieto-Mental Conditioning

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