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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]
一人がドリブルでゴールまで行くだけじゃなく、ワンツーなど連携を習得させたい。コンビネーションプレーを教えるおすすめメニューは?
公開:2025年6月27日 更新:2025年7月 2日
■「認知・判断・行動」の流れを理解させるための練習

次に、そのための練習についてお伝えしましょう。
ご相談者様は4年生以下を指導されているようです。この年代で「味方をどう使うか」という話で言うと、2人から3人くらいまでの関係で十分です。
まずは2対1。2人で相手1人をかわすためには、2人が近い距離でいると相手は守りやすい。ところが、攻撃する2人が広がってしまうと1人で守るのは大変です。
このことを認知できるトレーニングをやる必要があります。
したがって、例えば2対1の練習では幅(グリッド)を決めて、「この幅から出たらダメよ」と指示します。その幅を狭い幅の時、広い幅の時と両方つくってやってもらいましょう。
そこで「さあ、どっちのほうがやりやすい?」「どっちのほうがいいかな?」と尋ねます。そんなことが体験として必要かもしれません。
コンビネーションプレーはワンツーを習得してほしいので、ミニゲームの際は「ワンツーからシュートを入れると5点ね」などと条件を付けます。そうすると、ワンツーをすることはいいことなんだと伝わります。
常に「どうすれば伝わるか?」を考え、さまざまな工夫をしてください。
池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
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構成・文 島沢優子
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