あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

2025年4月25日

数的優位を作るのが大事なのはわかるけど、1対1の練習って不要なの? 両方トレーニングしたらダメなのか教えて

 

■1対1のトレーニングをするときの工夫


(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません

 

もうひとつ、1対1のトレーニングをするときは、並んで待つ時間を短縮できるよう工夫してあげてください。

練習や試合で実際にボールが動いていて、プレーヤーがかかわっている時間のことを「アクティブタイム」と言いますが、ある研修会で指導実践15分のトレーニングメニューではアクティブタイムが5分弱だったそうです。

つまり3分の1です。ドイツはコーチたちに向け、この時間をもっと長くして効率よくトレーニングするよう伝えています。

指示が長くなっていないかなど、タイムマネージメントができているかどうかを意識して練習をマネージメントしてください。

 

池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。

前へ 1  2

関連記事

関連記事一覧へ