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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

手詰まりになるとサイドに出しがち。サイド=スペースがあって安全、ではなく「安全な場所」は状況によって違うと教える方法は?

公開:2022年6月24日

キーワード:サイドサイド攻撃サッカーの理解スペースがあるスペースの使い方安全な場所

攻撃の際、手詰まりになるとサイドにパスを出しがちな子どもたち。サイド=スペースがあって安全と思っているようだが、ボールと人の位置によって安全な預け先は変わることを教えたい。

でも、サイド=安全という認識が強いのか、なかなか改善できない。どんな風に教えたら理解させられる? とお悩みのコーチからご相談をいただきました。

ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、子どもたちに理解させるためのアドバイスを送ります。
(取材・文 島沢優子)

池上正さんの指導を動画で見る>>

 

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(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません

 

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<お父さんコーチからのご質問>

少年団で指導をしている者です。

チームに所属しているのは3年生~6年生なのですが、今回は高学年の指導について相談です。

ボールを動かす時の判断について、安全なスペースに出すように教えているのですが、子どもたちのなかで「スペースがある=サイド」と認識されているようで、手詰まりになるとサイドにパスを出しがちです。

ボールと人の位置によって、安全なパスの預け先は変わることを上手く伝えたいのですが、感覚的に理解させる方法をアドバイスいただけませんでしょうか。

何度か言葉で説明したのですが、安全なスペース=サイド と本能的に感じているのかどうしても修正できず......。
よろしくお願いいたします。

 

 

<池上さんのアドバイス>

ご相談ありがとうございます。

サイドにスペースが生まれるのは、攻撃においては基本的なことです。子どもたちには、サイドが空いて、誰かが埋めて、そこにボールが入ったら「次に何が起きるか」について伝えてください。

 

■まずは「何のためにサイドを使うのか」を理解させること

サイドから崩そうとすれば、当然真ん中が空いてきます。サイドにボールが入って、すぐさまサイドから中央にボールを運ばれると、相手は揺さぶられます。ディフェンスからすれば、ボールを追いながら、攻撃してくる相手の動きを把握するのが非常に難しくなります。

つまり、隙ができるわけです。そのあたりを詳しく話し、何のためにサイドを使うのかをまずは理解させましょう。

そのような理解を促すために私が行うのが3対2の練習です。外側(サイド)のひとりにボールが出ると、ディフェンスはボール保持者をマークしに行きますね。カバーするためにもう一人の守備者が寄って来ます。そうすると逆のサイドが空きます。素早く逆サイドに展開すると、守備の二人の間の距離が空きます。つまり、真ん中の選手が空くわけです。

その真ん中に折り返してシュート。もしくはドリブルして引き付けて、逆サイドのノーマークの選手を使うなど、さまざまな選択肢が生まれます。

 

■サイドが相手DFから逃げる安全地帯ではなく、ゴールを狙うためのチャンスになるという認識に変える

そのようなサイドを使う練習メニューは、私の著書や監修した本に出ています。例えば『「蹴る・運ぶ・繋がる」を体系的に学ぶ ジュニアサッカートレーニング』(カンゼン)

にも載っています。本の第2章「蹴る・運ぶ・繋がる」を総合的に伸ばす、の項目で、3つのステップに分けて2対1から4対4までの練習を解説しています。良かったらチェックしてみてください。

例えば、ラインゴール方式で、ドリブルでラインを通過すれば1点というルールで練習する方法などを書いています。勝ち負けを決める練習のほうが選手は集中するし、楽しくできます。

ゴールを狙うので、縦にいく意識が強くなります。そのなかで、サイドが、相手ディフェンスから逃げる安全地帯ではなく、チャンスになるのだという認識に変えていきます。

そのような練習をすることで、ゴールを決めるためにはシュートを打たなくてはならない、そのために何をするのかが重要であることを学んでもらうのです。何も考えずサイドに安易にボールを出すのではなく、ゴールにつなげるために最良の選択をする。まずはそういった感覚を身に付けることが大事です。

 

■サイドを使うことで真ん中ががら空きになる、といった事に気づかせる

安全に、相手に取られないようにパスを回すだけでは、シュートまでもっていけません。そこで、次のステップでは「どんなふうにしたらゴールまでいけるかな?」と選手たちに考えてもらいます。

例えば、外側(サイド)はマークされていないので、そこに出すとします。いいことです。そこでサイドの子がドリブルで仕掛けると、ディフェンスはそこに集中します。そこで、そのサイドの選手を、外側から追い越していくと、相手守備はなおいっそうサイドに集まります。そうすると、真ん中ががら空きになりますね。

そこに気づいてほしいのです。そうやって相手を揺さぶること。さらに言えば、サイドにボールを出すときに、選手たちが「その次の次のプレー」が予測できるようになるといいですね。

各々の予測が合わないときもあれば、合うときもあります。そうやって連携することが大事です。

それを繰り返すことで、選手が「サッカーをどう理解するか」につながるのです。

 

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文:島沢優子

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