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楽しまなければ勝てない~世界と闘う“こころ”のつくりかた

先制されると勝てないサッカー日本代表。日本人のメンタルは弱いのか?

公開:2018年5月14日 更新:2018年5月31日

キーワード:W杯スポーツマンのこころメンタル世界と戦う日本代表高橋正紀

■日本人のメンタルは本当に弱いのか

才能のある子どもの親や周囲の指導者は、その非凡さに感動し、舞いあがりがちです。
勉強なんかいい。サッカーで生きていけ。野球で生きていけ。そうなってしまう傾向が強い。そして、そのように大人が熱血指導し、シリアスになればなるほど、子どもたちはスポーツを遊びとしてとらえられません。

「楽しめ」「失敗してもいいから」
そう言われても、腹の底から安心できません。
自分たちがミスしたとき、負けたとき、大人ががっかりしている(もしくは腹を立てている)ことを知っているからです。
彼らは結果ばかりを気にし過ぎるあまり、プレーに遊びが無くなり、積極性が消え、こころの余裕(理性)を失います。全力で楽しめません。

このような子どもの窮屈な育ちは、逆転できない日本代表の姿につながっています。「子は親の鏡」と言いますが、育成年代は代表の鏡なのです。

そう考えると、日本選手は決して精神力が弱いわけではないと言えます。逆転できないと、「闘う気持ちが足らない」などと言われがちですが、彼らはどの国の選手より真面目で、守備も攻撃も手を抜かず一所懸命に取り組む強さはあるのですから。

足りないのは、修正能力です。その力を磨くには遊び心や積極性、理性を保つ経験を積むことが必須なのに、日本の選手はその経験値の平均が低いと感じます。なかには値の高い選手もいますが、ドイツやイタリアに比べるとチーム内でのばらつきは否めません。そこが「世界との差」のひとつではないでしょうか。

日本人はこころが成熟していないだけ。スポーツのとらえ方が未熟なのです。そこをジュニア年代から修正していけば、必ずドイツやイタリアに追い付ける。
私たちはそう考えています。

次回は、好きでサッカーをしているはずなのにすぐ諦めてしまう子どもたちに、どうやったら主体性を持たせることができるかをお送りしますのでお楽しみに。

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高橋正紀さんprofile.jpg

高橋正紀(たかはし・まさのり)

1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜経済大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。
Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。

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監修:高橋正紀 構成・文:「スポーツマンのこころ推進委員会」 写真:新井賢一

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