相撲の股割りをヒントにして作られたストレッチ専用のクッション「フレックスクッション」。日本やヨーロッパのプロサッカーチームでも導入されるなど、世界各国で使われています。

今回は、兵庫県の強豪チーム・センアーノ神戸の選手のみなさまに、フレックスクッションを使ったストレッチを体験してもらいました。フレックスクッションがどのようなものなのか知りたい、使い方や効果が気になるといったサッカー選手、サッカーチームの関係者はぜひ参考にしてみてください。

■フレックスクッションとは

フレックスクッションとは、独自に設計された高さと傾斜で、クッションに座るだけで、無理なく骨盤が前傾した姿勢を作ることができるストレッチ専用のグッズです。開脚角度が広がるなど、より効果的なストレッチが可能です。使い方が難しいものではないため、体が硬くてストレッチが難しいという人でも、簡単にストレッチに取り組むことができます。体の柔軟性が欠かせないサッカー選手にとってフレックスクッションは便利なグッズだといえるでしょう。

■いつものストレッチをフレックスクッションでやってみた

選手たちに行ってもらったのは、どのチームでも行っている股関節・腸腰筋のストレッチ。

まずはいつも通りに床で行ったあと、フレックスクッションを使ってストレッチを行い、その違いを実感してもらいました。

フレックスクッションを使うと、選手からは「めっちゃ伸びる！」と早速効果を実感する驚きの声が。

内転筋や腸腰筋もしっかりと伸び、「背筋が伸びる」「姿勢が良くなった」という感想が聞かれました。

また、フレックスクッションのおすすめの使い方である「胸椎ストレッチ」。クッションの上に仰向けになって手を伸ばすもので、日ごろ閉じている胸を開く効果があります。選手からは思わず「脇腹の伸びがエグい！」という声が飛び出しました。

■効果を実感！フレックスクッションを使ってみた感想は？

フレックスクッションを使って股関節、腸腰筋、胸椎それぞれのストレッチを行ったところ、選手からポジティブな感想がたくさん述べられました。

例えば、体が硬いある選手は、フレックスクッションを使うことで、「いつもより体が伸びてよかった」とのこと。クッションを使うことで「下半身だけでなく上半身も伸びているのでいい」と効果を実感する感想もありました。

股関節が硬い選手は、クッションを使うことで「力を入れずに股関節を伸ばすことができる」こと、「いろんな部分の筋肉伸びる」ことにメリットを感じたようです。また、ケガが続いている選手は「痛みを感じずに腸腰筋ストレッチができる」ということで、練習前のケガ予防に使いたいと語ってくれました。

そのほかにも、筋肉の「どの部分が伸びているのか」が、クッションを使うことでちゃんとわかるという感想を述べている選手もいるなど、さまざまな形でフレックスクッションのメリットを実感していることがうかがえます。

センアーノ神戸U-15,18の小菊貞雄監督は、今回フレックスクッションを使ったことで、「自分の体がいかに硬いかとか、可動域が狭いかということを肌で感じてくれたのかな」と語ります。

近年の子どもたちは、屋外で遊ぶ機会が少ないため、関節の可動域が狭くなりジャンプ力や走力が十分でないケースも少なくありません。だからこそサッカーに取り組むにあたっては、フレックスクッションを使った「こういったストレッチが必要になってくる」とも話してくれました。

■【フレックスクッションを使ってみた】センアーノ神戸でのトレーニングの様子

今回は、センアーノ神戸の選手のみなさまにフレックスクッションを実際に使用してストレッチを行ってもらいました。フレックスクッションを利用することで、無理なく骨盤が前傾する姿勢を作ることができます。また、サッカー選手にとって大切な股関節のストレッチにも活用できます。100%のパフォーマンスを発揮するためにも、ストレッチをこまめに行い、しっかりと体を動かせる状態を作っておくことが重要です。使い方もシンプルなものであるため、ぜひサッカーチームや個人でストレッチを行う際にフレックスクッションを活用してみてください。

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