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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
6年生で1人だけ区選抜のセレクションに行かせてもらえなかった息子。気持ちを切り替えさせるにはどうしたらいいの問題
公開:2025年6月25日 更新:2025年7月 9日
■アドバイス④疎外感を抱いているのはあなたでは? チームメイトの親はいずれ離れる日が来る
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(写真は少年サッカーのイメージ ご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)
そして最後の4つめです。
ここは息子さんのサッカーからいくばくか離れましょう。一見すると息子さんの課題のように書かれていますが、疎外感を抱いているのはお母さんではありませんか。人間ですから自然なことです。
ただ、その気持ちを長引かせると、息子さんの自己肯定感が下がります。大好きなお母さんを「がっかりさせているダメな僕」と考えてしまうかもしれません。
実はお母さんのこころの持ち方の問題だと私は思います。お当番などあるかもしれませんが、夫に替わってもらえるのならそうしてもらってください。
ここを子離れの起点にしてください。区の選抜メンバーに入ったチームメイト6人の母親たちも、これからレベルが上がるにつれていつか必ず割り切ったり、離れる日が来るのです。
それがちょっと早めに来ただけのこと。そうやって子育てを長いスパンで考えましょう。子どもは目の前の現実に一所懸命向き合うのみですが、先のことを考えられるのは親だけです。やさしく見守ってあげてください。

島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ 新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』『 東洋経済オンライン』などでスポーツ、 教育関係等をフィールドに執筆。サッカーを始めスポーツの育成に 詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシ ュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)『世界 を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『部活があぶない』 (講談社現代新書)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『オシム の遺産 彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)など著書多数。『サッ カーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著・小学館) 『教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子著・小学館新 書)など企画構成者としてもヒット作が多く、指導者や保護者向け の講演も精力的に行っている。日本バスケットボール協会インテグ リティ委員、沖縄県部活動改革推進委員、 朝日新聞デジタルコメンテーター。1男1女の母。
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構成・文 島沢優子
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