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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
発達がゆっくりで、からかいの標的にされる息子。私が辛いのでやめさせたい問題
公開:2024年9月25日
■お友達の言う千の「大きらい」より、お母さんの「大好き」があれば大丈夫
(写真は少年サッカーのイメージ ご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)
以前、小学校時代に壮絶ないじめを受けた女の子を取材したことがあります。その子は、休みながらでしたが、学校に通い続けました。高学年になってあまりにしんどくなってお休みしましたが、おうちで楽しく過ごし、中学受験に合格し、すこやかに成長しました。
その子が高学年で少しお休みしたとき「いじめられたのに、なぜ今まで通い続けられたの?」と尋ねたら、その子はにこにこしながら言いました。
「あのね。お友達が言う千の『大きらい』より、お母さんの『大好き』があれば大丈夫なの」
大丈夫です。
お母さんの大好きが、息子さんを支えます。
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』『東洋経済オンライン』などでスポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『部活があぶない』(講談社現代新書)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『オシムの遺産 彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著・小学館)『教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子著・小学館新書)など企画構成者としてもヒット作が多く、指導者や保護者向けの講演も精力的に行っている。日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員、朝日新聞デジタルコメンテーター。1男1女の母。
構成・文 島沢優子
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