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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

息子に意地悪する子に注意したらコーチに叱られた、わが子をいじめる子に親が問いただすのはダメなのか問題

公開:2023年7月12日 更新:2023年7月13日

キーワード:いじめベンチメンバー固定レギュラー指導者監督

■子どもの気持ちを聞いて、自分がどうすればいいか考える余白を与えよう

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(写真は少年サッカーのイメージ ご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)

 

三つめ。

では、どうすれば良いのか。

「チームでいじめのような行為が起きている」と感じたのであれば、まずは息子さんにどんな気持ちなのか、どうしたいのかを尋ねたほうが良かったと思います。サッカーをしているのは息子さんです。もう6年生ですから、自分に起きていることをどう修正していくかを自分で考えてもらったほうがいいでしょう。

これからでも遅くありません。息子さんの気持ちや意見をきちんと聞きながら、彼がどうすればいいのかを考える余白を与えてください。その結果、お母さんと一緒に監督さんと話してもいいでしょう。その結果、監督さんが「いじめではない」とか「それもサッカーの一部」といった説明の仕方をするようであれば、そこでまた対応を考えればいいと思います。

しかし、監督さんの指導やチーム運営が子どもたちの中にヒエラルキーや差別を生みやすいこの環境では難しいのもまた事実です。

もうすぐ中学生です。サッカーがすべてではありません。息子さんと「なぜサッカーをするのか」「サッカーをどこで続けたいのか」といったことも含めてぜひ話をしてください。

 

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島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は『高学歴親という病』(講談社α新書)。

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文:島沢優子

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