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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

送迎する親は1時間待ち。監督の話が長すぎて困る問題

公開:2018年10月10日

キーワード:コーチトレーニングミーティング保護者指導者監督練習試合

■話が長いことをそれとなく気づかせる言い回しをしてみよう

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※コーチの指示を笑顔で聞く子どもたち。 写真は過去のサカイクキャンプのものです。 質問者及び質問内容とは関係ありません。

そこで提案です。保護者から「選手ファースト」を打ち出しましょう。

「監督、最近言われている選手ファーストって大事ですよね。私たち親も、もっと子どもの気持ちと立場になって考えようと思います。試合の後、シュートを外したとか言ってはダメですね。お迎えも遅刻することがあるのでなるべく間に合うようにします。早く栄養補給やアイシングもさせたいので、ミーティングも時間通り終わっていただけませんか

運動後にアイシングしたり、30分以内に栄養補給する重要性は今はよく知られています。先にそれらの必要性をまず知らせます。「あなたの話が長くて困る」と問題を直撃しない遠隔的な解決法です。

それでも理解されない場合は、そのあとに「実際に起きたこと」だけを伝えます。
「兄弟が別のスポーツや習い事をしていて、以前遅れてこうなった」
「帰りが遅いと、犯罪に巻き込まれたのではないかと心配になって少しパニックになった」

困るんですとは自分からは言わず、相手に言わせるわけです。
「それは困りましたね。時間通り終わるよう心がけます

監督に自分からそう言ってもらうことを目指しましょう。
そのためにはどうしたらいいか。事前に考えて、話が長くならないよう感情的にならず簡潔に説明してください。

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島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は、ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)。
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文:島沢優子

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