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イタリアのサッカー少年が蹴球3日でグングン伸びるワケ

第2回 イタリアの子どもは自分でポジションを決める

公開:2018年12月 7日 更新:2018年12月14日

キーワード:イタリアカルチョの休日トレーニング子どもたち小学生遊び

■不確実だから"アドリブ"が身につく

システムを重視する日本人のサッカー観は、円滑に機能する日本の社会システムと無縁ではないと思います。

日本では電車が遅れることは少なく、宅配便は時間指定で届けられ、コンビニに行けばたいていの商品がそろっています。

こうした確実性の高い社会に暮らしていれば、人々は無意識のうちに「サッカーもパターン化できる」と考えてしまうのかもしれません。でも、それではアドリブが身につかず、サッカーにつきものの"突発的事態"に対処できなくなってしまいます。

先の見通しを立てやすい日本に比べて、イタリアは先がまったく読めません。電車は来ない、バスも来ない、飛行機はストで飛ばない、パン屋さんにパンがない、レストランではウェイターが客を無視してしゃべり続ける......。

このように不確実な社会に暮らす人々は、好むと好まざるとにかかわらず、自然と突発的事態に対処できるようになります。つまり、イタリアに住んでいるだけで、サッカーに大切なアドリブ力が身についていくのです。

ある意味でサッカー的な社会に生きるイタリアの子どもたちは、サッカーを遊ぶことで上手くなっていきます。"遊ぶ"というのは、練習中にふざけたり、笑ったりするということではありません。練習そのものが遊びであり、ゲーム性満載なのです。ドリル式のメニューではなく、何が起きるかわからない"余白"のある遊びをすることで、子どもたちはサッカーに不可欠な対応力を身につけていくのです。

次回は、休みだらけのイタリア育成年代のスケジュールから、子どもたちに必要な休息と負荷を考えます。

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※本連載は書籍『カルチョの休日 イタリアのサッカー少年は蹴球3日でグングン伸びる』から抜粋して加筆しています。人物の年齢等は書籍出版時点のものです。

<著者プロフィール>
宮崎隆司(みやざき・たかし)
イタリア国立ジャーナリスト協会会員。イタリア代表、セリエAから育成年代まで現地で取材を続ける記者兼スカウト。元イタリア代表のロベルト・バッジョに惚れ込み、1998年単身イタリアに移住。育成分野での精力的なフィールドワークを展開。圧倒的な人脈を駆使し、現地の最新情報を日本に発信。主な著書に『カルチョの休日 イタリアのサッカー少年は蹴球3日でグングン伸びる』(内外出版社、2018)ほか。サッカー少年を息子に持つ父親でもある。

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構成・文・写真:宮崎隆司

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