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タニラダー講習会

タニラダーでトレーニングする際に意識すべきポイントとは?タニラダー講習会密着取材

2013年9月 6日

キーワード:イベントスピードトレーニングフィジカル運動神経

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タニラダーを活用したトレーニングが多くの強豪クラブに導入されています。

タニラダーを活用し「もっと足が速くなりたい」「動きのキレをアップさせたい!」。そう強く願うプレーヤーの要望がサカイクにも寄せられていました。
そこでサカイクは『タニラダー』インストラクターの荻原コーチのもと、『タニラダー』講習会を開催しました! 
 
本記事は、講習会で実施したタニラダーを活用したトレーニングで意識すべきポイントについてご紹介します。

力みを取る練習ー50%、80%、90%、100%段階的にダッシュのパワーを挙げる

講習会に詰めかけたのは、小学校4、5、6年生、25人。身長やサッカー歴はバラバラながら、「もっとスピードをアップしたい!」と思う気持ちはみんな同じです。集まった子どもたちを前に、荻原コーチが話を始めます。「今日はスピードアップとキレのトレーニングを、タニラダーを使って行います。では、ウォーミングアップから始めましょう。ラダーの1マスを2歩で走ってくださいね。

「最初は、50%のパワーでダッシュ」をしてみてください。それでは、よーい、スタート!」列を作って並ぶ子どもたちが、順番に50%のパワーでダッシュをします。それをチェックする荻原コーチ。
ひととおり終わると、
「次は80%のパワーでダッシュしてみよう」と指示を出します。すると子どもたちは50%よりも少し力を入れて、ダッシュをします。荻原コーチは「しっかり腕を振って、顔を上げて進もうね」と優しくアドバイス。

「さあ、次は90%のパワーでダッシュして、その次は100%でやってみよう!」

子どもたちは最初のダッシュよりもパワーを込めて、ラダーの間を駆け抜けていきます。
 
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ウォーミングアップでは、50%~100%と段階を経て、パワーを上げて走る感覚を体感しました。その理由を萩原コーチが説明します。

「みんなは100%で走ってみて、どんな感覚だった? 
実はダッシュというのは、100%のパワーで走ると、遅くなるものなんです。100%のパワー、つまり体中に力がかかり、力んだ状態になると体が重く感じて動きが遅くなります
もっとも速く動くことのできるのは、80%~90%のパワーで走る状態です
それをみんなに感じてほしい。大切なのは力まないことです。それに、100%ダッシュを何度も繰り返すと、身体が疲れるのでスピードも徐々に落ちてきてしまいます。試合で言うと、キックオフ直後は速くても、試合の最後までスピードを維持できなくなってしまうんです」
 
身体に力が入りすぎると、知らず知らずのうちに肩が上がります。そうならないために、「腕を振って、顔を上げて走る」ことがポイントです。
 
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パワーポジションを知る練習ー地面から跳ね返ってくる力をうまく使う

走りの基本となる「力まない」ことを教わった子どもたちは、次に「自分のパワーをもっとも発揮しやすい足の付き方」、タニラダーのメソッドでいう「パワーポジション」を知る練習をしました。
 
「まずは肩幅より、少し外側に右足をついてみよう。そして、地面を蹴ってみてください。地面から跳ね返ってくる力を、強く感じることができると思います」
 
子どもたちは、足を肩幅に開きながら、地面を蹴っていきます。身長にばらつきはあるので足幅は様々ですが、肩幅から少し外側が「パワーポジション」の目安になります。
 
「パワーポジションは、ダッシュや方向転換を素早くするために、地面から跳ね返ってくる力(地面反力)をうまく使うために重要な場所(ポイント)のことを言います」
 
パワーポジションと、「地面を蹴る」という動きをマスターするために、まずはラダーを使わずに、その場で両足をそろえて真上にジャンプします。ポイントは肩を回して両腕を振ることと、足が地面に着いた瞬間、上半身が横に流れないように、しっかりと上半身を固めること。ラダーなしでジャンプの感覚をおぼえたら、実際にラダーを使って動きを洗練させていきます。
 
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ラダーの外、中、中、外とステップを踏んで前に進み、ラダーを抜けたところに立っているコーチの脇をすり抜けていこう
 
これはサッカーの試合中、よくある動きです。前にいる相手をステップを踏んで交わし、スピードに乗った状態で、その次にいる相手の脇をすり抜けていきます。ラダーなしの場合、動きを意識して走ることはありませんが、ラダーがあるおかげで、選手たちはステップワークと体の動かし方に集中し、俊敏かつキレのあるステップでダッシュを繰り返していきます。その姿を見ながら「いいね~!」と笑顔を見せる荻原コーチ。



■前方へのダッシュを加速させる練習ー「ひざ」の方向を意識

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次にサッカーの試合で頻繁におこなわれる「前方へのダッシュ」の素早い動きを体験していきます。

 

「初めはラダーを使わずにいくよ。まずはバックステップで後ろに下がり、コーチの合図で前に進もう」

 

子どもたちは荻原コーチの合図によって、後ろから前へとダッシュを繰り返していきます。

「地面を蹴る足はどの方向を向いているかな? 足が進行方向(前方)を向いていると、足を着いたときにひざが曲がって動きが遅くなる。また、重心が後方に流れるので、スムーズな動きができなくなるからね」

 

荻原コーチはそう言うと、見本となる動きを示します。

蹴り足を外側に向けてみよう。進行方向に対して、45度の角度を保つ。これが『ひざをロックする』という状態です。ひざをロックすると、スムーズに体重移動ができ、地面反力を使って力強く前に進むことができます。」

 

ひざをロックして前に進む方法を教わった子どもたちは、地面をグッと蹴り、力強く前に進んでいきます。さらにはラダーをつかって、ひざをロックして地面を蹴る動きをトレーニングします。ラダーの長辺部分に立ち、2つのマスを使います。腰をひねって、後ろ、前、前、後ろ、前、前とまるでサンバのステップのように、足を踏み変えていきます。このとき、上半身は正面を向いたまま、下半身だけをひねって動かし、前後にステップを踏むことがポイントです。


 
 
▼後編のレポートはこちら
スピードは身体の使い方で変わる!【タニラダー講習会レポート②】
 

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講師:荻原孝俊//
タニラダーメソッドの生みの親である谷真一郎氏の認定を受けた『タニラダー』インストラクター。社会人や大学のアメリカンフットボール、ジャパンサッカーカレッジなどで長年指導者を努め、2013年インターハイでは、女子サッカーで優勝した日ノ本学園のコンディショニングコーチを努めた。
 
 
取材・文/鈴木智之、写真/サカイク編集部

 

【タニラダーを紹介したサカイクの記事はこちら】

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