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サカイク親子キャンプ

『子ども目線で一緒に考えて、自立を促すコミュニケーションを』1泊2日サカイク親子キャンプより③

公開:2013年7月10日

キーワード:コミュニケーション親子

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南房総(千葉県鋸南町)・サンセットブリーズ保田で、6月29日から30日にかけて開催されたサカイク親子キャンプ。昼間のトレーニングで体をいっぱい動かし、親子セミナーでは、頭をフル回転させたのですから、子どもたちも、あっという間に寝付いたことでしょう。さあ、ここからは大人だけの時間です。「保護者ためのセミナー」が始まりました。
 
 
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■子どもの自立を促すサポーターになるには

もう一度、今回のサカイクキャンプのテーマを振り返ってみます。
 
『子どもの心の動きを感じ取り、子どもの気持ちにしっかりと寄り添ってあげること、その上で、子ども目線で一緒に考え、自立を促す関わりをしていくこと』
 
ここで最も大切なのは、親自身の「あり方」だと言います。それは、子どもが困難に立ち向かったときに解決する術を伝えるために、ただ手を差し伸べてしまうのではなく、子ども自身の力によって解決できるように寄り添ってあげること。
 
それでは、須田コーチの説明したポイントをあげてみましょう。
 
 

■聴く~信頼関係をつくる傾聴の方法

子どもが話しかけているのに、何か他のことをしていたり、子どもの話を遮って、自分の意見を言ったりしていませんか? これでは、子どもは「ちゃんと話を聴いてもらえていない」と感じてしまいます。
 
子どもとの会話では、「いつ、どこで、誰が」などと問いかけることをしながら、子どもの発する声のトーンや表情などにも意識を向け、子どもの気持ちや考えを理解しようと心がけてみましょう。話を聞くときに相手の雰囲気や仕草などに意識を向けてみると、話し相手が言葉として表していないことも空気感として伝わってくるものです。その状態で会話をしていると「自分の話しを一生懸命に聴いてもらっている」、「受け入れてもらっている」という感覚を子どもは持つことができます。
 
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■問いかける~クローズドクエスチョンとオープンクエスチョン

子どもに問いかけをすることは、話を広げたり、深めたり、答えを引き出したり、やる気を引き出すコミュニケーション方法として有効です。
 
「レギュラーになれそうなの?」と、相手が「Yes」か「No」で答えられるような質問をクローズドクエスチョンといいます。答えをすぐに引き出したいときに有効ですが、反面、「レギュラーになれない」ことを責められていると感じられる場合もあります。そこで、「レギュラー入りできるレベルを10とすると、あなたは何点くらいのところにいるの?」と相手が考えたことを自由に答えられるようなオープンクエスチョンという質問方法と併用できるとよいでしょう。
 
オープンクエスチョンは、相手にじっくりと考えさせたい時に効果的で、答えを取りに行くプロセスのなかで、新たなことに気づくきっかけや、より考えを深めるための見つめ直す機会にもなります。
 
 

■認める~認知のスキル

親は子どもへの期待が大きいと、つい「がんばれ、がんばれ!」と言ってしまいたくなるものですが、子どもとしては、精一杯に取り組んでいるのに結果として現れないこともあります。そんなときにでも「がんばれ!」と言われるのは、苦痛やプレッシャー以外の何ものでもありません。
 
そこで、親が心がけたいのは、「結果や成果ではなく、取り組んできた姿勢や過程を認め、そのことを伝えてあげる」ことです。人間は誰しもが「認められたい」との欲求をもっているものです。自分が大切に思っている親から認められる(認知)ことは、安心感や信頼感へと繋がっていきます。
 
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■昼間のトレーニングで実践したことを冷静に振り返ることのできる時間

この3つのポイント、実は昼間に実践してきたことなのです。ブルーシートを使った「バケツ入れ」のゲームを思い出してください。
 
はじめは大人に指示をされて、上手くいかないときはつまらなそうにしていた子どもたちでしたが、大人たちが自分たちの意見を「聴く」ことによって、チームワークという信頼関係が生まれました。大人たちは、子どもの声に耳を傾け、そのアイデアを広げたり、深めたりするために「問いかけ」をしました。その発想を支持し、たとえ上手くいかなくても「認め」褒めていました。結果として、子どもたちは、いきいきと自分たちのアイデアを出し合い、成功したときには心から楽しそうな表情を見せていたのです。
 
このように、昼間に実践したトレーニングをゆっくりと振り返る時間が設けられるのも、今回のサカイクキャンプが宿泊型であったことによる大きなメリットなのかもしれません。
 
「僕たちが、サカイクキャンプでお伝えするのはヒントだけです」と須田コーチは言います。今回体験したことを家に持ち帰ったときに、どのように感じ取られるのか? それは各家庭によっておかれた環境やスタイルはそれぞれ違うことでしょう。参加のきっかけも、「周りとのコミュニケーションの取り方」、「子どもが自立するためのきっかけ作り」などがありました。
 
しかし、いずれにしても、「子どもたちに過度な要求をせずに、オリジナリティを尊重して、子どもとの信頼関係を気づいていくこと、そこの部分を一番大切にしてください」そう須田コーチは締めくくりました。
 
 
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●須田 敏男//
・現 職:シンキングサッカースクールコーチ
・資 格:JFA公認A級ライセンスU-12
     JFA公認キッズリーダーインストラクター
・指導歴:バイヤー04レバークーゼン ユースアカデミーコーチ
     福島県トレセン U-13コーチ
     福島県トレセン U-11チーフコーチ
     福島ユナイテッドFC U-15監督
 
 
取材・文/山本浩之 写真/サカイク編集部
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