考える力

2018年6月12日

失敗してもOK! まずはやってみて、元から持っている考える力を「使えるようにする」ことが成長の一歩となる

■親があることをするだけで、子どもがグングン成長する

高峯コーチは子どもたちは元々この5つのスキルは持っていると言います。けれど、どう使ったらいいのか、どう表現したらいいのかが分かっていないので、それがどのようなスキルで、なぜ必要なのかという事をより具体的に伝える事が必要なのだそうです。サカイクキャンプに参加して、例えばサッカーだけでなくキャンプ中に何か役割を持つこと、食事や寝具など身の回りのことを自分で行う中で、そのスキルが少しずつ使えるようになります。

(サカイクキャンプでは、食事など身の回りのことを自分でやります)

3日または4日間と短いキャンプですが、ぜひ参加して子どもの力を伸ばしませんか。キャンプできっかけをつかんだ後、大切なのはそのスキルをさらに磨いていくこと。サカイクキャンプで得たものを自分のものにするためには、自宅へ帰ってからが課題です。

高峯コーチからは「親御さんには"先回りをせずに見守る"ことを大事にしてもらえたら。子どもたちはグングン成長していくと思います」とアドバイスいただきました。練習や試合の荷物を用意したり、ユニフォームを畳んだり、少しずつ自立の一歩を踏み出すわが子を、そっと見守ってあげてください。時に忘れ物をしても、子ども自身が失敗を通して「次は忘れ物をしないようにどうすればいいか」自分で考えだすのです。

後編では、親元を離れて過ごす非日常体験で子どもたちがどのように変わっていくかをお伝えします。

高峯弘樹(たかみね・ひろき)/サカイクキャンプヘッドコーチ
順天堂大学大学院 スポーツ健康科学研究科博士前期課程修了。ケルン体育大学聴講生を経てベガルタ仙台ユース・ジュニアユース監督、大阪学院大学高等学校サッカー部監督(2007年高校選手権 大阪予選準優勝)、神奈川大学サッカー部監督などを歴任。現在はシンキングサッカースクール、サカイクキャンプで子どもたちを指導するほか、セミナー講師などの活動も行っている。

保有ライセンスは日本サッカー協会公認A級ライセンス、ドイツサッカー協会公認B級ライセンス

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