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こころ

2018年8月20日

「GKは準備が9割」ドイツでGK指導を務めたコーチが教える、ゴールを守るために大事な"予測"

キーワード:GKSNSゴールキーパードイツ代表川原元樹川島永嗣批評育成

■GKは準備が9割 相手の動きを読んで止められると楽しくなる

――テレビやスタジアムで試合見る時に、ゴールキーパーのどこに注目すれば良いでしょうか?

ひとつはポジショニングです。たとえばクロスボールの対応のときに、どこに立っているのか。ゴール前の相手選手の位置を把握した上で、どのポジションに立っているのかなど、細かいところですが、見るべきところはたくさんあります。

私は「GKは準備が9割」と考えています。相手のプレーに対してリアクションをしているだけでは、ゴールを守ることはできません。状況に応じた正しいポジションを取り続け、瞬時に判断できることが重要です。「ここに来たら、こう止める」と予測を頭の中で描けていると、相手をコントロールしている感覚、GKがリアクションではなくアクションを起こす感覚を持つことができます。

――来たシュートに反応して受け身になるのではなく、ゴールキーパーが主導権を握ってゴールを守るのですね。

FC岐阜ではGKに対して常に「次の展開を読んでプレーしよう」と言っています。狩りと同じで、相手を誘い込んで仕留める。GKのポジショニングひとつで、相手選手にシュートを打たせなくしたり、あえて片方を空けて誘っておいて、反対に来たときにストップするといったように、駆け引きで止めることもできます。それがGKの醍醐味のひとつで、リアクションがプレーのすべてではないんですね。受け身の「キーパー」だけではなく、待ち構えて仕留める「ハンター」、そういう面白さがあることも知ってもらえたらと思っています。

川原コーチの言う通り、GKは良いプレーを続けるよりたった1度のミスの方が印象に残りやすく、子どものころはほかのポジションと比べ不公平感を感じやすいこともあるかもしれません。それでもポジショニングの取り方で相手を誘い込んで仕留めたり、そもそもシュートを打たせない守りなどGKの醍醐味があるので、ぜひその楽しさを味わってもっとサッカーが好きになってほしいものです。

また、保護者の皆さんも、サッカー経験者もそうでない親御さんもGKの重要性を理解して、お子さんを応援してあげてください。

<<前編:身体が大きい=GKではない。GK大国ドイツから世界レベルのキーパーが生まれ続ける理由

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(C) Kaz Photography/FC GIFU

川原元樹(かわはら・もとき)/GKコーチ
大学卒業後ドイツに渡り、ケルン体育大学に通いながら、GKとして6部リーグでプレー。指導者転向後は、GKコーチとして名高いトーマス・シュリーク氏のもと、アルミニア・ビーレフェルトで育成からトップまで指導を行う。ハノーファー96ではU17のGKコーチ、酒井宏樹の通訳としてトップチームに帯同。VFBシュツットガルト、バイヤー・レバークーゼン、TSGホッフェンハイム、シャルケなどの育成チームで研修を積んだ後、2013年松本山雅FCアカデミーのGKコーチに就任。2017-18シーズンからはFC岐阜のGKコーチを務めている。

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文:鈴木智之 選手写真:新井賢一

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