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こころ

2017年3月30日

やる気がないのには理由がある!今日からできる、意欲を引き出す実践的な方法とは

キーワード:いまどきの子どもやる気先生自信

■行動を起こさないのにもそれなりの理由がある

「自分でやりたい!と言って始めたサッカーなのに、どうもやる気がないなあ」
 
子どもに対してこんな思いを抱えたことはありませんか? 飯山さんは、なかなか行動を起こせない子は、やる気がないわけではなく、「何をしたらいいかわからない場合が多い」と説明します。
 
「何をしたらいいかわからない子どもに、『ちゃんとやれ』『やる気を見せろ』と言っても、何も変わりません。行動を起こさない子どもにはそれなりの理由があるんですね」
 
飯山さんは、子どもたちと話すときはできるだけ具体的に話をするのがいいと言います。
 
「いまどんな状態?」「いまどんな感じなの?」
 
子どもたちの現状を聞くことは質問としては悪くありませんが、うまく行っていないことがあるなと感じたらもう一歩踏み込んで「変えるとしたら何ができる?」と聞いてみます。抽象的に聞けば抽象的に、具体的に聞けば具体的な答えが返ってくるのが子どもとの会話です。「はっきりしない!」子どもの答えの原因は、またもや聞く方の聞き方にあったというわけです。
 
「どうせ無駄」「自分にはできない」と、行動を起こさない子どももいるでしょう。そんなときは、子どもの心の中でも悪循環が起きている可能性があります。やる気はあっても目標に届かない。できない自分にイライラする。そんな状態で「しっかりやれ」とか、「やる気がないならやめてもいいよ」なんて言われたらどうでしょう。
 
親の立場としては「それでもできることは?」と、無理、無駄と思っている子どもに、今日できること、いまできることへ目を向けさせる声がけをすべきだと言います。
 
「無理とか無駄とか諦めてしまっている子どもの気持ちは、必ず行動に出ます。自分なんていなくても、レギュラーになるなんて無理という子は、練習にも実が入らなくなり、実力がそれほど変わらないのにどんどん成長できなくなっていくのです。そんな子どもには、目の前に今日できること、いまやるべきことがあると気づかせてあげることが必要です」
 
飯山さんが指導するチームでも練習中の表情がさえなかったり、忘れ物が多い、行動が遅いといった行動は、子どもが何かしらの迷いを抱えているサインだと言います。
 
「気がついたときにきちんと話をするようにしていますが、一番いいのはその子に役割を与えてあげることですね」
 
指導者であればモチベーションを保つために役割を与えてあげる。保護者の立場では難しいですが、やる気のない態度を見せる理由を聞いてあげる、できることがあると気づかせてあげる工夫をすることで、再びやる気を取り戻すことができるそうです。
 

■言い方を変えると子どもたちが変わる

子どもたちへの接し方、声がけ、つまり言い方を変えるだけで、伝わり方が変わり、結果として子どもたちが変わる。飯山さんは、メンタルトレーニングは日常的な声がけだけでもずいぶん効果があると言います。
 
「お父さん、お母さんは子どもたちと接する時間が長い分、与える影響も大きいのです。私はチームのお手伝いをするときには必ず保護者会、親御さんたちの前でも話をさせてもらうようにしています。スポーツの練習も大切ですが、お父さん、お母さんの接し方、見守り方はそれと同じくらい子どもの成長を左右するからです。
 
「恥ずかしながら私も自分の子どもに部活を“やらせていた”過去があるんです」
 
飯山さんの場合は野球でしたが、息子に自分がプレーしていたスポーツを押しつけ、「野球をするのが当たり前」「なんでできないんだ」と怒ってばかりいた時期があったと言います。
 
「メンタルトレーナーとして理論だけを説明しているわけではなく、私の反省も含めてメンタルをコントロールできると楽しく、子どもらしく成長できるということを知ってもらいたいんです」
 
飯山さんにサッカーをする子どももを持つ親御さんへのアドバイスをお願いすると、すぐにこんな答えが返ってきました。
 
「子どもを信じてあげてください。それしかないです」
 
やる気を引き出す、自信を持たせると聞くと、指導者の指導、親からの働きかけが重要なように感じますが、変わるのは子どもたち自身であることがとても大切だと飯山さんは言います。
 
「必ずできるようになる。可能性を信じてあげてください。自分を信じていない子どもは他人を信じられません。信じた上で、自分で考えるチャンスと時間を与えてあげてください」
 
やる気がないように見える子どもを追い込むような声がけではなく、自分で考えるチャンスと時間、そして考えるヒントになるような声がけをしてあげる。
 
親子間のコミュニケーションのとり方を変えるだけで、誰でもすぐに始められる。今回紹介したメンタルトレーニングは、日常から取り入れることのできる身近なものばかり。子どもを変えるにはまず接し方を変えることから。今日から始めてみてはいかがでしょう。
 
 
<告知>
「なぜできないんだ?」ではなく「なにが原因だ?」と聞く。今日から使える若者を動かす「言葉の使い方」とは
 
飯山晄朗/メンタルコーチ
一般社団法人 人財開発フォーラム理事長、銀座コーチングスクール金沢校・福井校代表、金沢大学法学部非常勤講師など
 
星陵高校でメンタルコーチを務め、2014年夏の高校野球石川県大会で歴史的大逆転劇を演じた。ほかにも26年振りの県大会優勝を成し遂げた石川商業高校、オリンピックメダリストなどのメンタルコーチも務めている。スポーツ以外の分野では企業経営者や経営幹部、チーム指導者を対象に、冷めて停滞している組織を熱く燃えるチームに生まれ変わらせるリーダーシップ教育、人財開発を行っている。
 

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取材・文 大塚一樹

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