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こころ

言うことをきく子よりも、言いたいことを言える子を育てよう

公開:2016年3月 9日 更新:2021年1月27日

キーワード:コミュニケーションコーチングサッカー坂本健二指導者考える力

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■うまくいかない理由を気づかせてあげることが大人の役目

コーチの働きかけによって、子どもたちは成長していきます。うまくプレーができなかったときは、なぜできなかったのかという理由を考え、改善方法を挙げて、次はそこを意識してプレーする。その繰り返しこそが、上達するための道にほかなりません。
 
「ミスをした理由、プレーがうまくいかない理由がわからないままプレーするのが、一番良くありません。たとえば、選手にサイドのコンビネーションを理解させるのであれば、サイドハーフとサイドバックの選手を呼んで、こういう状況で何度もボールを失っているけど、どう思っているの? と聞きます。正解である『動くことでパスコースを作り、ボールがつながる可能性が高くなる』というのを、彼らの口から言わせます。そこで一度理解し二人の選手が共通認識を持てば、次から言う必要がなくなりますよね。どうすればいいかをわからずに、プレーするのが一番良くありません。もし、すぐに答えが出なければ時間を与えて、選手たちが数日間考えられるようにアプローチをします。サッカーのベースを理解すれば、応用もできます。それが、考える力であり、サッカーに必要な要素だと思います」
 
コーチや親が子どもたちに問いかけることで、選手自身は自ら考え、答えを探すようになります。大人から押し付けられた答えと、自分で考えて到達した答え。どちらが身につくかは、言わずもがなです。また、自分の意見を人前で発表するのも、考えていなければできないことです。たとえ正解でも、間違っていても、その経験を繰り返すことで、考える力が身についていくもの。そのなかで大人ができることは、自分で考えて答えを見つけるような環境づくり、意見を言いやすくなるための雰囲気づくりなのかもしれません。
 
坂本健二
1960年東京生まれ。82年~89年山雅SC(現松本山雅FC)にてプレー(85年北信越リーグ優勝)。98年サッカー留学のために渡独。99年からヴェルダー・ブレーメンのU16、U13、U9などの指導者を歴任、00年にはクラブ史上初のコーディネーション・コーチにも抜擢された。04年ドイツサッカー協会指導強化ビデオ『「ボールを重視した」守備』を翻訳、同協会認定指導者B級ライセンス取得。06年日本人初、FCペンツベルクでアカデミー・ダイレクターに就任。15年指導者資格DFB・エリート・ユース・ライセンスを取得、日本へ帰国。
 

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取材・文 鈴木智之 写真提供:坂本健二

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