こころ

2014年12月16日

北澤豪の父親論!「うちの子は全然ダメで」という謙遜はNG

家庭では父親、自身が代表を務めるスクールではコーチとしても活動する
 
 

■「うちの子は全然ダメで…」という謙遜はNG!

― 父親として、母親にリクエストしたいことはありますか?
 
妻にというのではなく、あくまで一般論としてですが、お母さん同士で話しているときに、自分の子どものことを悪く言う人っていますよね。「うちの子全然ダメで」とか。あまりそういう発言を子どもがいるところで言ってほしくないなと思います。他のお母さんに子どものことを褒められて、謙遜しているのはわかりますが、いいこととは思えないです。百歩譲って、子どもが聞いていなければいいですが、子どもは自分のことを言われているのがわかると思うんです。子どものいる場所で話をするときは、つねに子どもが聞いていることを念頭に置かないといけない。なので妻には、「自分の子どもが褒められたら、相手の子どもを褒めるように」と言っています。そのほうが、子どももうれしいでしょ。「おれってそんな風に思われているんだ」「私ってそうなんだ」って。言葉って大事ですよね。
 
― 夫婦で子育てについて、積極的に話をしますか?
 
よく話しますね。ただ、「なんであんな言い方したの?」というような言い方や、やったことだけをピックアップして指摘するように話すと不穏な空気になるので、もっと全体の話をするように心がけています。もちろん、ここだけは譲れないということがあれば、あえて言い方や態度をピックアップして指摘することもありますよ。話し合うタイミングは、気が付いてすぐ話すときもあれば、時間が取れるときにゆっくり話すことも。そのときの状況によって変わります。我が家はお互いに、話をする時間を積極的につくろうとしていると思います。
 
― 北澤さんは子育てに積極的なお父さんですが、やりたくてもやれない、または最初からやらないお父さんも多いですよね。
 
自分では普通だと思っているけれど、ぼくが関わりたいだけなのかな(笑)。
 
息子たちはめんどくさい親父だと思っているかもしれないですね。家にいると「今日いるんだ?」とか「最近いつもいるね」と言ってくることもあります。そういうときは「おれは、お前のためにあえているんだぞ」って言いますけど。子どもとしては、親がいつも家にいるというのは、嬉しいばかりではないんですよ。放っておいて欲しい時期もあるだろうし、関わってほしくないときもある。自分が子どもの頃を思い出してもそうですよね。でも、ぼくが子どもたちと関わりたいから、関わっているという感じですね。最初にも話しましたが、親が子どものために時間をつくる努力をする必要があると思っています。
 
ぼくは学校の面談にも行きますよ。先生に聞いてみたいこともあるし、伝えておきたいこともありますから。父親が行くと面食らう先生もいますが、学生は生活の大半を学校で過ごすので、すべてを託すわけではないですが、先生を信頼する必要があると思っています。そのために先生と話す時間をつくるのは、当然のことでしょ。世の中のお父さんに「面談に行きましょう」と言うつもりはないですが、行くと見えてくることもあるし、子どもへの理解は深まりますよ。
 
後編:父親・北澤豪の声掛け「母さんと喧嘩するといいプレーできない」>>
 
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北澤豪(きたざわつよし)
中学時代は読売サッカークラブ・ジュニアユースに所属。修徳高校卒業後、本田技研工業株式会社に入社。海外へのサッカー留学・日本代表初選出を経て、読売クラブ(現東京ヴェルディ)へ。日本代表としても多数の国際試合で活躍(J1リーグ戦264試合・日本代表国際Aマッチ59試合)。03年現役を引退。社会貢献活動にも積極的に取り組み、サッカーを通じて世界の子ども達を支援できる環境作りを目指している。現在は、日本テレビ系「NEWSZERO」NHK・Eテレ「やさいの時間」などに出演中。(財)日本サッカー協会理事兼国際委員、日本フットサルリーグCOO補佐(最高執行責任者補佐)JICAオフィシャルサポーターとしてサッカーのさらなる発展・普及に向けての活動を行っている。
 
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