1. サカイク
  2. コラム
  3. こころ
  4. バーモントカップ2年連続準優勝、ベガルタ仙台ジュニア壱岐友輔監督が語るチームの「団結」と「進化」

こころ

バーモントカップ2年連続準優勝、ベガルタ仙台ジュニア壱岐友輔監督が語るチームの「団結」と「進化」

2013年2月18日

キーワード:ベガルタ仙台全日本少年サッカー大会

Vega1_600.jpg
 
 先月行われた「バーモントカップ全日本少年フットサル大会」。この大会で2年連続準優勝を挙げたのは宮城県仙台市のベガルタ仙台ジュニアです。2005年に設立されたベガルタ仙台ジュニアを2009年から指揮するのは壱岐友輔監督。熱いハートを持つ壱岐監督は、2年連続で全国大会のファイナルへとチームを導きました。今回は壱岐監督に改めてバーモントカップでの戦いを振り返っていただきました。
 
 

■1次ラウンド初戦敗戦の危機感をバネに強い団結力を見せる

――バーモントカップ全日本少年フットサル大会で2年連続準優勝という好成績を挙げましたが、改めて振り返ってみていかがですか。
 
 正直なところ2年連続全国のファイナリストになれるとは思っていませんでした。さらには初戦の敗退で窮地に追い込まれた状況でしたから、非常に難しい状況の中でよく選手たちが踏ん張って、一戦一戦大切に戦って、よくあそこまで勝ち上がってくれたなと思っています。
 
 今シーズンの目標が様々な全国大会でのファイナリストでしたが、バーモントカップまでは達成できませんでした。そんな気持ちが、最後の公式戦であったこともあり、大会前からチームに一体感を感じていました。
 
――昨年の全日本少年サッカー大会で2次ラウンド敗退という結果の後、監督は「どのチームよりもよく走りよく戦ってくれて手応えを感じた」と語っていましたが、そうした手応えがバーモントカップに繋がったと思われますか。
 
 それは間違いないと思います。勝負どころで試合を落としてしまった夏の結果というのは選手たちに「悔しい、今度こそやってやる」という気持ちをもたらしてくれたと思いますし、試合の内容も非常に素晴らしい中での敗戦だったので、手応えはすごく自分の中で感じていました。結果で物事をいろいろ捉えがちなのですが、一生懸命取り組んだ中での結果というのは必ず次に何かをもたらしてくれますから、夏の大会の結果はポジティブに捉えていました。
 
Vega2_600.jpg
試合前真剣な表情でミーティングをする壱岐友輔監督
 
――先程一体感という話が出ましたが、チームの一体感のみなもとは何でしょう。
 
 昨シーズン「団結」という言葉をチームの合言葉にしていたのですが、今シーズンはそれに「進化」という言葉を付けて「進化・団結」を合言葉にしました。「進化」というのは個人個人でパワーアップし、それがチームに良い影響をもたらせるようにということです。強い個人が集まれば強い集団が形成されると思いますし、強い集団からは強い個人も生まれると思います。それぞれがパワーアップして、チームの力に変えていこうという話をしていました。
 
 こうした個人と集団に「進化」が見られた大会であったわけですが、特に大きな成長を感じたのはメンタル的なところでした。一戦目の敗戦で厳しい状況を自分たちで感じ始めて、やらなければいけないという気持ちになったのだと思います。技術・戦術面に関して他のチームと特に大きな差はなかったと思いますが、「負けられない、全国ファイナリストの目標を達成したい」という強い気持ちがプレーになって表れていたと思います。フットサルの大会だからと言って特別なことはしていなくて、サッカーに生かせるフットサルをしながらファイナリストを目指そうと取り組んでいまして、目新しいこともしていません。やはり気持ちの面が強かったと思います。
 
Vega3_600.jpg
決勝で同点ゴールが決まり喜ぶ選手たち。団結力の強いチームだ
 
 

■登録選手全員が全国大会決勝の大舞台を経験

――優勝は惜しくも逃しましたが、課題も見えましたか。
 
 テクニックのレベルをもっと上げないといけませんでしたし、ゲームをしながらもう少し慌てないで良い判断ができれば良かったと思います。ただ、中身の面で負けていた部分もないですし、勝負どころで決める決めないが勝敗を分けました。前半の決定機を決めていればというところです。
 
――決勝戦は登録選手全員が出場し、大舞台を体験できました。
 
 優勝を目指した中での全員出場ですから、決して勝っても負けてもよいという感覚ではありません。交代選手も含めて全員が戦力だと考えていましたから、選手もほぼまんべんなく出ています。決勝の前にも全員を出すと話をしました。大きな経験を積んだのは間違いないと思います。「育成と勝利は矛盾するようで矛盾しない」と耳にしたことがありますが、全くその通りだと思います。育成だから負けてよいことは絶対にありませんし、戦い方は重要だと思います。
 
Vega4_600.jpg
惜しくも決勝で敗れ涙した選手たち。しかし全員が出場し大きな経験を積んだ
 
 ベガルタ仙台ジュニアは、非常に団結力のあるチームですが、全力を出し切って敗れた全日本少年サッカー大会での悔しい経験を糧に、バーモントカップでは一層強い団結力を見せました。1次ラウンドの初戦で敗れてしまったことも、かえって選手たちの心に火を付けたようです。
 前回の準優勝時はPK戦での勝ち上がりが多かったのですが、今回は圧勝の試合も多く、「進化・団結」を合言葉に個もチームも成長しようと向上心を持って練習に励んできた成果をこの大会で見せることができました。そして決勝は登録選手9名が全員試合に出場。決勝は惜しくも敗れたものの、チーム全員で全力で勝利を目指す中で大きな経験を積むことができました。
 
 このベガルタ仙台ジュニアというチームはいかにして作られたのでしょうか?次回は壱岐友輔監督に、グラウンド内外での指導方針を伺います。
 
「技術」を「テクニック」に変えていくU-12年代の指導>>
 
 
1
取材・文・写真/小林健志

関連する連載記事

関連記事一覧へ

関連記事

関連記事一覧へ

こころコンテンツ一覧へ(181件)

コメント

  1. サカイク
  2. コラム
  3. こころ
  4. バーモントカップ2年連続準優勝、ベガルタ仙台ジュニア壱岐友輔監督が語るチームの「団結」と「進化」

Pickup

サッカースクール検索サイト ケリなび

週間記事ランキング

  1. 同じ小3なのに、身体の成熟年齢5歳と11歳の子がいる? 「うちの子小さくて」の前に知っておきたい生物学年齢とは
    2017年11月13日
  2. 「日本の多くの選手は守備の仕方を知らない」世界中で指導してきたコーチが気づいたこと。
    2017年11月16日
  3. ついていけないからサッカークラブをやめたい息子の気持ちを尊重すべきか悩む問題
    2017年11月15日
  4. 中学生年代も『補欠ゼロ』を推奨 不断の努力で地域唯一のクラブチームとして認められた藤岡キッカーズが描く展望
    2017年11月14日
  5. シュートセンスがあり上手いが相手との競り合いを嫌がる子。ボールの取り合いをどう教えればいい?
    2017年11月17日
  6. 同じ小3なのに、身体の成熟年齢5歳と11歳の子がいる? 「うちの子小さくて」の前に知っておきたい生物学年齢とは
     
  7. 足が遅いのには理由がある。しかし、その理由を1つ1つ潰せば足は速くなる
    2016年6月10日
  8. 「バルサはすごい」で終わらせないために。求められる『認知力』と『インテンシティ』
    2017年11月13日
  9. 正確に止めて蹴るプレーが速さにつながる!その秘訣は「軸足」と「姿勢」にあり
    2016年12月 1日
  10. 長谷部選手も実践!効果的に足首を固定するテーピングの方法とは?
    2017年11月15日

一覧へ