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サッカー豆知識

「チーム関係者のみではなく保護者や地域に感謝すべき」創設50周年のチームが「SDGsいちば」を開催した理由

公開:2024年3月 7日 更新:2024年3月 8日

キーワード:とみおかSDGsいちば中西哲生富岡SC明治安田生命

3月3日(日)神奈川県横浜市の能見台グラウンドにて、「とみおかSDGsいちば」が開催されました。主催したのは横浜市金沢区で活動し、今年創設50周年を迎えるサッカークラブ「富岡SC」。

当日は地元食材を使ったキッチンカーの出店をはじめ、太陽光発電を使ったeスポーツ体験やショベルカーでのヨーヨー釣り、モルックで遊べるエリアなど、大人も子も楽しめる交流の場となっていました。

 

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中西哲生さんによるサッカー教室

 

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上記以外にもJリーグをサポートする明治安田生命の「みんなの健活プロジェクト」「地元の元気プロジェクト」と、京急電鉄で展開している「COCOON(コクーン)Project」とのコラボレーションによる健活ブース出展や、明治安田サポーター(※アンバサダーから名称変更)を務める中西哲生さんによるサッカー教室も開催。

サッカーという団体スポーツを通して社会で逞しく「生きる力」を身に付ける「子(己)育てコミュニティ」を理念とし、地域の様々な活動を通して「共存共栄」の精神で活動している富岡SCがこのイベントを開催した意味とは。代表の石場靖浩さんにお話を伺いました。

 

■保護者や地域、チームに関わるみんなに還元したかった

もともとはサッカー関係者を集めてパーティーを開催していたそうですが、2年前にチームの代表に就任した石場さんが「感謝すべきはチームを支えてくれる保護者や地域の方々だ」と今回のイベントを企画したのだそうです。

子どもたちはサッカーが好きで、上手くなりたいと夢中で取り組んでいますが、その中でプロになれるのはほんの一握り。ましてや、当チームはセレクションがなく、誰でも入れる街クラブ。多くの子は社会にでて人とかかわりながら生きていきます。

石場さんも、サッカーの指導でだけすればいいのでははなく、地域との交流などを通して人間的に成長していくことが大事だと感じており、クラブ創設50周年記念となる今回、はじめての試みに踏み切ったのだと教えてくれました。

 

■中西哲生さんによるサッカー教室では、選手からのリクエストに応えた指導

明治安田サポーターを務める元Jリーガーの中西哲生さんによるサッカー教室では、幼児から6年生、障がいのある子のチャレンジクラスまでそれぞれの学年が中西さんと一緒にゲームを楽しむ時間に加え、事前に選手から要望のあった「各種キックの蹴り方指導」など本格的なレッスンの時間も設けられました。

イベント終了後、「子どもたちは好奇心が強くて、すごく楽しそうにサッカーをしてくれて僕も楽しかったです。子どもたちの日常に触れて有意義な時間でした」と笑顔を見せた中西さん。

今回は事前にチームから指導内容のリクエストがあったとのことで、試合で使うキックのポイントをレクチャーしましたが、その際に気を付けたのは「デモンストレーションをゆっくり見せ、マネをさせること」。

もっと上の年代には論理的に説明することも多いという中西さんですが、今回教えた小学生年代は運動能力が一番伸びる年代ということもあり「まずは動きをマネする中で、どう動くのかを自分で掴んでいく方があっていると思って」とその意図を明かしました。

インタビューの際には指導を振り返って「みんな見ててすぐうまくなった。自分たちでも実感しているんじゃないかな」と嬉しそうに目を細めていました。

短い時間の中でも一人ひとりの選手たちの動きを見ながらアドバイスをしていた中西さん。元プロ選手に教えてもらった喜びと上達の実感を胸に、選手たちはますますサッカーに夢中になりそうだと感じる光景でした。

 

■Jリーグをサポートする明治安田生命が参加した理由

京急電鉄の「COCOON Project」と契約を締結して初めてのイベントとなる明治安田生命神奈川本部 神奈川業務G推進役の斉藤敦さんは、自社が展開する「健活プロジェクト」および地方創生や街を元気にする「地元の元気プロジェクト」と「COCOON Project」の親和性が高かったため、ブース出展理由を教えてくれました。

当日は血管年齢や野菜の摂取量が測れる「ベジチェック」という測定器を用意し、集まった人々に健康への意識を高めるようアドバイスを送っていました。

今回のイベントを第一弾として、今後も地域住民のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上に向けた取り組みをしていく意向とのことです。

 

■人や企業・団体が交流する「いちば」にしたかった

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ショベルカーでのヨーヨー釣り体験コーナー

 

富岡SCの石場さんは、この50周年イベントをサッカーの試合などでなく「いちば」にした理由を「人や企業・団体が交流する場にしたかったから」と教えてくれました。

当日は、水素カーから環境設備事業者の蓄電池に充電し、ドローンの充電に活用というエネルギー循環の実現など、普段は接点がない企業同士のコラボレーションも実現したそうです。

「普段は仕事での接点がない企業や地域の団体同士が、このイベントで協働する。まさにそういうのを狙っていたし、自分が考えていた以上のコラボレーションが発生した」と満足そうな笑顔を見せてくれました。

会場には様々なコーナーがあり、チームの子どもたちだけでなく、キックターゲットのコーナーではお母さん方もチャレンジする姿が見られたり、竹を加工した商品のブースでは間伐材の竹で作ったすね当ての展示販売、竹とんぼや竹ぽっくりの体験をする親子も。

工事現場で活躍するお仕事カーの試乗体験(オペレーター付き)で自分の住む町の様々な事を知るなど、様々な人や企業と出会える場でもあった「とみおかSDGsいちば」。

サッカークラブと地域の共生を目指すクラブは参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

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