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サッカー豆知識

2018年2月15日

撮影力が10倍アップ! "プロ並み"に撮るための、知って得するデジタル一眼レフ入門

キーワード:サッカープロミラーレス一眼レフ手ブレ撮影

「一眼レフを買ったけど、うまく撮れない」、「子どもをもっとかっこよく撮りたい」、「プロのような写真を撮りたい」 今回は、そんな思いを持つ保護者の方に向けて、プロも実践している今すぐ使えるノウハウをお伝えしたいと思います。

この企画にご協力いただいたのは、Jリーグや日本代表、ワールドカップチャンピオンズリーグなどの海外サッカー、選手インタビューなど、あらゆるジャンルの撮影をこなすプロカメラマン・兼子愼一郎さん。

お父さんお母さんが "プロ並み"に撮影するためのコツを伺いました。

(取材・文:本田好伸、撮影:本田好伸、兼子愼一郎)

■プロっぽく撮るには欲張らないこと

早速ですが、プロのような写真を撮るためのコツに迫りたいと思います。

camera_01_001.jpg
(撮影:兼子愼一郎)

・構図(欲張らない、ブレ、目線、場所)
・明るさ(露出/ISO感度・シャッタースピード・絞り、ボケ感)

大きく分けると、ポイントはこの2つです。

まずは「構図」ですが、兼子さんは「一般の方がプロっぽく撮るには、まずは欲張らないことが大切です」と言います。

例えばサッカーの試合であれば、あまり多くのものをフレームに収めようとせず、メインを決めたらそこにフォーカスするといいそうです。自分の子どもを撮るなら、そこに寄って撮影することですっきりとした構図になるのです。

逆サイドや相手陣地の遠いシーンを撮るよりも、自分がカメラを構えている場所に近く、できるだけ焦点を大きく合わせられるポジションに来たところを狙うのがいいようです。 そして「目線」も大切なポイントです。

サッカーは足元でボールを扱うため、選手の目線は基本的には低い位置にあります。だからこそ、選手の目線に合わせて地面に座って撮ることで臨場感が出るようです。小さな折り畳みの椅子を活用してもよいでしょう。

下から撮ることで迫力も増します。格闘技の試合をリング横で見上げて撮った写真やF1などのモータースポーツのコーナー付近の映像を思い浮かべてもらうと分かりやすいと思います」 さらに、「欲張らない」ことと「目線」を踏まえたポイントもあります。

「例えば、撮りたい人をフレームのどこに置くかによってもプロっぽさを出せます。右を向いている選手を左の方に置き、視線の方向を意図的に空けて撮ると、印象がグッと変わるはずです」。(シャッターの半押しでピントが合う設定であれば)半押しでピントを合わせてから、押したままフレームを横にずらすことで、こうした写真を撮れるそうです。 続いて「ブレ」ですが、これには「手ブレ」「被写体ブレ」の2種類があります。

ブレの原因フレームの中で被写体がどれだけ動くのかということ。被写体がどんなに素早く動いていても、それに合わせてフレームも動かせばブレません。逆に、どんなにゆっくりとした動きでも、止まった状態のフレームを横切られたらブレます。つまり『被写体をフレームの中で追う』ことにさえ気を付けていれば、ブレを軽減できるんです」

構図の最後は「場所」です。選手が横に移動していくよりも、正面に向かってくる写真の方が迫力が出ますし、ブレにくくなります」。ですから、サイドラインに平行の場所よりも、ゴールラインに平行の場所で撮影する方が、正面に向かってくるシーンを多く撮れるはずです。ただしこれは、撮りたいイメージによっても変わってきます。

「例えば、ゴールを決めてベンチに駆け寄ってくるような写真が撮りたければ、ベンチの横で構えていた方がいいですよね。欲張らないという話にもつながりますが、ボールを追い掛けてすべてのシーンを撮ろうとするのではなく、狙いどころを絞った方が意図のある写真になると思います」

■意図的にプロっぽい「ボケ感」を出す

知識として押さえておくことで、より狙った写真を撮影できるのが「明るさ」に関する事柄です。

一眼レフカメラは、外の光を採り込む量(=露出)によって撮影していますが、これには「ISO感度」「シャッタースピード」「絞り」という露出を決めるための3要素が欠かせません。

突然ですが、皆さんは普段、どんな「モード」で撮影していますか? カメラには「P(プログラムオートモード)」「AV(またはA/絞り優先モード)」「TV(またはS/シャッタースピード優先モード)「M(マニュアルモード)」といった設定があります。

基本的には、プログラムオートモードでカメラに任せることでも十分に撮影できますが、露出を決める3要素をうまく調整することで、よりイメージ通りの写真を撮ることができます。

皆さんがお持ちのカメラの説明書にも記載があるかと思いますが、ここでは「AV」「TV」について紹介します。

「まずは『絞り』ですが、いわゆるプロっぽい写真の一つに、背景がほどよくぼやけた『ボケ感』がありますよね。絞りは、数値が小さければ小さいほど背景をぼかせるので、よりかっこいい写真を撮るために、このAVの設定を最小値にすることが有効です。また『TV』ですが、これはシャッタースピードを下げたくない時、つまり、より動きのある被写体を撮りたい時に使います」

プログラムオートは、3要素をバランスよく設定するために、それほどシャッタースピードが必要ではない時に「TV」の数値が高かったり(シャッタースピードが早い)、絞りの数値が高くボケにくい設定となっていることがあるので、このモードを使わない方がいい写真を撮れることがあるということです。

また、こうしたモード以外にも、意図的な写真を撮るための設定があります。それが「ピクチャースタイル」というものです。これは風景写真や人物写真など、それぞれのシーンや好みに合わせたコントラストなどをあらかじめ調整してくれる設定です。撮影に応じて事前に設定しておくといいでしょう。

camera_01_002.jpg
(撮影:兼子愼一郎)

「すべてを一度に覚えるのは簡単ではないので、まずはどれか一つだけでもやってみるといいかもしれません。そして時間のある時に、あれこれとカメラの設定をいじって試し撮りしてみることで、新しい気付きがあると思います。お伝えしたことも一部でしかないので、ぜひカメラの取扱説明書の目次を見てもらい、気になったところだけ読んでみるのもいいですね」

次ページ:身近で手に入る、プロも使う実用的な小道具

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文:本田好伸 撮影:兼子愼一郎、本田好伸

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