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「1人制審判」の導入から、現場でジャッジするお父さん審判員は何を思う?

2012年12月 7日

キーワード:審判指導育成

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 さて、ジュニア年代の審判といえば、昨年、全日本少年サッカー大会で初めて8人制が導入されたことで『審判1人制』が大きくクローズアップされました。各地区の予選大会では、審判を1人制にするのか、それとも3人制にするのか、といった議論が続けられましたが、今となっては現場で“より戻し”があるようです。
 

■あるお父さんが提唱する、審判デビューのタイミングとは

「最近よく言われているのが『1人制では新しい審判が育たない』ということです。お父さんが審判デビューするときは、最初は副審からスタートするもの。それが8人制サッカーでは副審がいないからデビューする機会をつくれないんです。そういう人たちが、いきなり8人制サッカーで1人制の審判をこなしながら経験を積んでいくというのは……ちょっと無理がありますよ。だから最近、現場レベルでは審判3人制(予備審判を含めて4人制)を残そうとする流れがありますね」
 
 そもそも、十分に審判経験があるお父さんでも、6年生の8人制サッカーを1人で裁くことに無理があるといいます。
「11人制と比べても8人制サッカーはアップダウンの激しい試合が多くなります。あの激しさは高校生や大学生でしっかり走っている人が対応できるレベルだと思いますよ」
 
 日本サッカー協会は『審判1人制』を導入する際に「審判1人制を推奨するのは子どもの自主性を重んじるため」ということを繰り返しています。
「オフサイドの判定にしても、日本サッカー協会は子どもの自主性を重んじて『疑わしきは罰せず』という態度です。ただ、それって『審判1人制では審判が試合の流れに追いつけない』と公言しているようなもの。果たして現状のままで良いのかどうか、もっと議論が必要だと思いますね。そもそも少人数制サッカーをやる場合でも、審判の数が十分にいるのならば審判3人制でもいいわけじゃないですか。それに対する明確な答えが日本サッカー協会にはないんですよ」
 とまあ、厳しい意見もありましたが、それもこれも、お父さんたちが子どもたちのことを第一に思ってのこと。
 中には、審判をやることを心から楽しんでいるお父さんたちもちゃんといます。あるお父さんは「まず何より子どもたちと一緒にグラウンドを走れることが気持ちがいいんですよ」と笑顔で話してくれました。
 
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■子どもたちと一緒に楽しみながら、審判も成長していこう

「普通のお父さんでも、子どもの試合なので慣れてくればゲームをコントロールしやすいと思うんです。『今のはいいシュートだったね』とか『もっと落ち着いてプレーしようよ』とか、そういう声掛けは少年サッカーならばあっても良いと思います。ちょっと悪質なプレーがあったときには、子どもなのだから『もう一回やったらカードを出すよ』『注意しようね』といった感じで諭すことだってできる。子どもの試合ですぐにレッドカードを出すのは……やっぱり、ちょっと考えた方がいいと思うんです。そうやってピッチ上で子どもたちと向き合いながら、大人も色々なことを試行錯誤して勉強できる。僕はお父さんが審判をやることはすごくいいことだと思いますよ」
 今回お話を伺ったお父さんたちはとても真摯に、熱く、ときに厳しい意見も含めて保護者審判の実情を話してくれました。皆さんに共通しているのは子どもたちへの深い愛情です。お父さんたちは、子どもたちの知らないところで、日々あれこれと頑張っています!
 
<<町クラブのお父さんに聞いた「保護者サッカー審判員」の実情とは?
 

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取材・文/鈴木康浩 写真/サカイク編集部(JA全農杯チビリンピック2012 小学生8人制サッカー 全国決勝大会より)

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