インタビュー

2018年2月 3日

グアルディオラ、アンチェロッティ、モウリーニョ......名だたる監督の元でプレーしたシャビ・アロンソが語る「名将たちの共通点」

アディダスフットボールは、今年6月に開幕するFIFAワールドカップロシア大会への出場を控える日本のフットボールにおける個のクリエイティビティ強化のため、元スペイン代表でFIFAワールドカップやUEFAチャンピオンズリーグなどトップクラスに活躍してきたシャビ・アロンソ氏を招へいし、都内3か所でスペシャルイベントに参加しました。

前編に引き続き、イベント後半で語られた「世界的名将」についてのアロンソ氏の見解をご紹介します。

(写真提供:XABIEL ALONSO JAPAN VISIT 2018)

<<シャビ・アロンソが語る「クリエイティブな」チャレンジとは

■世界の名称たちの共通点とは

現役時代はリバプールレアル・マドリードバイエルン・ミュンヘンなどで活躍し、世界的名将の指導を受けたアロンソ氏。

「どの監督の指導が1番印象に残っているか」

と聞かれると、カルロ・アンチェロッティジョゼップ・グアルディオラジョゼ・モウリーニョラファ・ベニテスマヌエル・ペジェグリーニらの名前を挙げ「彼らの指導を受けられて幸運でした」とし、こう続けます。

「彼らはそれぞれやり方が違いますが、共通点はどの監督もものすごく説得力があること。監督が選手たちに訴えかける内容が、信じて納得できる内容なんです。『監督のために頑張ろう』と思える、説得力のある人たちが多かったです」

その回答を聞いた司会者に、監督が説得力のある話をする能力を持っているから良いチームになるのかと問われると、パズルを例に出し「1番良いピースばかり集めてもパズルが完成しないことがあります。ですから、ベストな選手だけに拘らず、『なぜこういう組み立てをするのか』を伝えられることが大事です。まぁ、監督が言葉で言わなくても、選手たちが自らそれを感じることができればパズル(チーム)は成り立ちますがね」と見解を語ってくれました。

■監督に注意されるのがモチベーションアップになっていた

その後は質問タイムに移り、メディアや会場に来ることができたラッキーな招待客からの様々な質問に答えくれました。

まず最初の質問は「育成年代ではどのような声かけがモチベーションアップになりましたか?」というもの。

アロンソ氏は、「個人差があるとは思いますが」と前置きした上で、自身は注意されるのが好きだったタイプだと明かしてくれました。

自分が何かミスをしたときに監督に注意されるほど『監督に期待されているんだ』『監督は自分のプレーをちゃんと見てくれているんだ』と感じて頑張る気になったのだそうです。

続いてサッカー少年の小学生男児からはこんな質問が。
「試合に臨むとき、もし自信が無かったら、どうやってメンタルをポジティブにしていましたか?」

これには「良い質問だね」と笑顔を見せながら「大事な試合では、『大丈夫、絶対上手くできる』と自己暗示をかけてピッチに入っていた」と自身の経験を伝えると、質問した小学生は「今度からやってみます」と憧れの選手からのアドバイスをしっかり受け止めていました。

次ページ:CL屈指の名勝負「イスタンブールの奇跡」、その時ピッチでは...

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