インタビュー

2016年7月21日

「できたやん。うまくなってるやん」と褒めると積極的にプレーし始める!元日本代表DF中西永輔のサッカー少年の育て方

 

■親としての理想の振る舞いかたとは

――中西さん自身、コーチの立場として、教え子の親と接することもあると思いますが、親としての理想の振る舞いは、どのようなものだと思いますか?
 
サッカーのプレーについては、コーチに任せることですね。ここから先はコーチの領域というのがあるじゃないですか。練習の内容についても、当たり前ですけどコーチに任せる。周りのコーチに聞いた話では、お父さんお母さんのなかには「もっとこういう練習をしたほうがいいんじゃないですか?」と言ってくる人もいるそうです。それは親がコーチの領域に入ってきていることになりますよね。
 
――たしかに、そのとおりだと思います。
 
コーチとしては子どもたちを見て、これが課題だからこの練習をしようといったように、長いスパンでトレーニングを組み立てています。目の前の現象だけではなく、長い目で見て「いまはこの技術を身に付けるべき」という考え方をします。たとえばパスがつながらないときに、トラップがわるいのか、それともパスコースをつくる動きがないのか、見極めますよね。原因があって、どういう練習をすればいいかを考えるのが、コーチの仕事でもあります。当然、基礎練習も必要です。ボールを「止めて、蹴る」がしっかりできないと、戦術的な練習もできませんから。バルセロナの選手が練習でロンド(鳥かご)をするのを見てもわかるとおり、プロの選手も必ず基礎練習をします。基礎が大切だということは、プロになり世界を相手に戦うようになって実感しました。
 
 

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