健康と食育

2018年1月19日

木綿と絹、同じ「豆腐」でも栄養素が大きく違う! 強い身体を作るのにおすすめなのはどっち?

■最強の豆腐は「高野豆腐」!プロも毎朝食べている

そして、豆腐の中でも最強なのが高野豆腐です。高野豆腐は豆腐を凍結、低温熟成した後に乾燥させたものです。水分がなくなっている分、栄養素がぎゅっとつまっています。特に嬉しいのは、カルシウムと鉄が多く含まれることです。不足しやすく吸収されにくいそれらの栄養素が摂れるのです。

そのため、プロのサッカー選手の中には、毎朝高野豆腐の煮物を必ず食べる選手もいます。高野豆腐の栄養素を理解しているため、朝からカルシウムと鉄をしっかり摂ったという満足と自信にもつながるようです。

(毎朝食べる選手もいる「最強」豆腐、ぜひアレンジしてみてください ※写真はサカイクキャンプ)

高野豆腐は煮物というイメージが強いのですが、お薦めの食べ方があります。それはおろし器ですりおろすこと。

粉にしてフライの衣に混ぜたり、ハンバーグに混ぜるなど、小麦粉の代わりのように使えます。小麦粉は糖質でごはんなどからもとれる栄養素ですが、それを高野豆腐にすることで、成長期の選手に多く必要な栄養素が手軽にとりやすくなります。

いかがでしょうか。

豆腐といっても、種類によって栄養素がだいぶ違うことは伝わったでしょうか。

後編では、他の豆製品の特長と上手な食べ方を紹介していきます。ぜひ知識を増やして食事作りにいかしていただければと思います。

川端理香(かわばた りか)/管理栄養士
スポーツ栄養WATSONIA代表。元日本オリンピック委員会強化スタッフ。2004年アテネオリンピックでは「VICTORY PROJECT」のチーフ管理栄養士として、2008年北京オリンピックでは強化スタッフとして全日本男子バレーボールチームのサポートを行う。
Jリーグでは、これまで浦和レッズ、東京ヴェルディ1969、ベガルタ仙台、サガン鳥栖、FC岐阜、コンサドーレ札幌などのトップチームや、横浜FマリノスやFC東京などの個人選手や、プロ野球選手やプロゴルファーなどのサポートも行っている。また、企業の栄養アドバイザーや大学、専門学校の講師を務めるなど多岐にわたって活動。
著書に『サッカー選手の栄養と食事』『子どもの身長を伸ばす栄養と食事』『10代スポーツ選手のケガ予防の栄養と食事』(大泉書店)、『カラダの悩みは食べ方で99%解決する』(ゴルフダイジェスト社)など多数。
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