健康と食育

2017年11月 6日

ミルクプロテインって何?~スポーツにもたらすその影響は?~

成長過程にある子どもたちにとって、サッカーがうまくなるために練習と同じぐらい大切なのが栄養と休息です。良い練習をして、良い栄養を摂り、しっかりと身体を休める。練習→栄養→休息のサイクルを回すことで身体が成長し、サッカーもレベルアップします。成長期の子ども達に必要な " 栄養 "について、知っておきたいポイントをお教えします。

■成長過程にある子どもの強い味方!

 サッカーに熱心に取り組むお子さん。それをサポートするパパやママ。子どものサッカーがレベルアップするために、家庭でパパやママができるサポートはたくさんあります。その中で、もっともお子さんの成長に直結するのが、栄養面でのサポートです。

 身体の成長、サッカーの上達に必要な3つのもの。それは「良いトレーニング」「良い栄養」「良い休息」です。なかでも成長に欠かすことのできない"良い栄養"の代表的なものが"たんぱく質"です。

 たんぱく質は英語で「プロテイン」と呼ばれるもので、筋肉を作り、壊れた組織を修復させる役目を担っています。たんぱく質は肉や魚、卵などで摂ることができますが、成長期でスポーツをする子どもたちには、食事だけでは十分な量を摂ることができないことがあります。

 たんぱく質は運動後30分以内に摂取すると、壊れた筋肉を修復する効果が高まるのですが、サッカーの練習や試合後、30分以内に肉や魚を十分な量を摂ることはむずかしいのも事実です。

 そこで活用したいのがプロテイン強化食品です。なかでも子ども達におすすめなのが、牛乳や乳製品を由来としたミルクプロテインが含まれるもの。ミルクプロテインはカゼイン、ホエイプロテインから成る乳由来のたんぱく質のことで、子どもたちが日頃飲んでいる牛乳から作られています。日々、食卓に並ぶ牛乳やヨーグルト同様に、親しみやすい食品だと言えます。

 ミルクプロテインの特徴は味の良さと、筋肉の合成促進に優れていること。体内では作り出すことのできない必須アミノ酸がバランス良く含まれていて、同じたんぱく質源の豆乳と比べると、BCAA(分岐鎖アミノ酸:バリン、ロイシン、イソロイシン)のスコアが高く、筋肉を効果的に作る材料になります。練習後、水分と良質なたんぱく質が一度に補給できるミルクプロテイン強化食品は、身体の成長過程にある子ども達の強い味方になってくれるでしょう。

■部活生がミルクプロテインを飲み続けてみました

始動:舞台はスポーツ名門校運動部
スピードスケートのメダリスト・清水宏保さんなど、多くの五輪選手を輩出する、北海道の白樺学園高校。北の名門校で全国大会出場を目指す、スピードスケート・アイスホッケー・バスケットボール・サッカー・柔道・陸上部の選手たちに「ミルクプロテイン強化飲料」を継続的に飲んでもらいました。

調査:ミルクプロテインを12週間摂取
運動部所属の生徒115名を2つのグループに分け、1つのグループがミルクプロテイン10gを含む「ミルクプロテイン強化乳飲料」、もう一方はミルクプロテイン含まず、ほぼ同カロリーの「糖質飲料」を1日2本、12週間摂取しました。摂取期間前後に、身体計測や体力測定、疲労に関するアンケートを実施しました。

結果:体力UPの可能性!
すると、全身の筋力の指標とされる「握力」「立ち幅跳び」において、ミルクプロテイン強化飲料を摂取した方が、体力をUPさせる可能性が示されたのです。(※)
陸上部の小西康道先生は「どの部活も試合で好成績を残すことができました。立ち幅跳びの能力は、トレーニングを重ねても一定以上に伸ばすのは難しいもの。立ち幅跳びに必要な脚力や瞬発力が向上すれば、陸上競技はもちろん、スピードスケートやサッカー、バスケットボールなど、多くの競技への好影響が期待できます。私もミルクプロテイン強化飲料を摂取しましたが、トレーニングをした翌朝は疲労が軽減されるのを体感しましたし、生徒の口からも『体が重い』『だるい』という声をあまり聞きませんでした」と感心していました。
※出典「第71回日本栄養・食糧学会」

小西康道(こにし・やすみち)
白樺学園高等学校 保健体育科教諭 陸上部 顧問/北海道幕別町出身。
2009年白樺学園高等学校卒業。東海大学、東海大学大学院体育学研究科を経て、2015 年白樺学園高等学校教諭に着任。
小学5年生から陸上競技・走り幅跳びの選手として活躍。
高校時代は1年生時から3年連続でインターハイ入賞、
2007年にはチェコで催された世界ユース選手権大会の日本代表に選出され、優勝を果たす。
大学進学後は2011年日本学生陸上競技対校選手権大会(通称・日本インカレ)準優勝。
現在も現役選手として大会などに出場し、2016年全日本実業団対抗陸上競技選手権大会3位(7m63cm)の記録を残す。

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■ジュニア向けのプロテインも充実しています

最近では大人向けだけでなく、成長期のお子さんにあわせて作られたジュニア向けプロテインなども各社からいろいろと発売されています。お子さんの環境やお好みに合わせて試されてみてはいかがでしょうか。

後列左:ザバスジュニアプロテイン

後列右:トップバリュプロテインパウダー For ジュニア

前列左:ザバスミルクプロテイン脂肪0

前列中央:ザバスミルクプロテイン

前列右:ウイダーinゼリー プロテイン

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