健康と食育

2017年7月27日

管理栄養士に聞く、試合に向けた「ごはん」の食べ方と栄養価アップ術

■サッカーをする子どもにとって、給食はエネルギー不足の場合も!

牛乳についてのコラムでもご紹介したように、成長期の子どもは、まずはエネルギーをしっかり摂らせないと、食事から摂った栄養が肝心の成長に使われないということからも、糖質はとても重要な栄養素なのです。
 
最後に1つ、川端さんのお話で印象に残ったことが「給食はサッカーをしている子どもには足りない場合がある」ということでした。
 
「長い時間、ときには全力で走るサッカーは、スポーツの中でもエネルギー消費が多い部類に入ります。そのため必要なエネルギーは平均よりぐんと多いもの。ですが、給食は平均的なその年代の子どもに必要な栄養やカロリーを計算してメニューがつくられているため、サッカーをしている子どもには不十分。その分は朝食や夕食、そして補食でしっかりと補ってあげましょう」とアドバイスをいただきました。
 
「給食は栄養バランスが完璧でありがたい」反面、すべての子どもの活動量に合わせて作られているわけではないので、成長期の子どもには、しっかりごはんを食べさせてエネルギー補給をしてあげましょう。
 
川端理香(かわばた りか)/管理栄養士
スポーツ栄養WATSONIA代表。元日本オリンピック委員会強化スタッフ。2004年アテネオリンピックでは「VICTORY PROJECT」のチーフ管理栄養士として、2008年北京オリンピックでは強化スタッフとして全日本男子バレーボールチームのサポートを行う。
 
Jリーグでは、これまで浦和レッズ、東京ヴェルディ1969、ベガルタ仙台、サガン鳥栖、FC岐阜、コンサドーレ札幌などのトップチームや、横浜FマリノスやFC東京などの個人選手や、プロ野球選手やプロゴルファーなどのサポートも行っている。また、企業の栄養アドバイザーや大学、専門学校の講師を務めるなど多岐にわたって活動。
 
著書に『サッカー選手の栄養と食事』『子どもの身長を伸ばす栄養と食事』『10代スポーツ選手のケガ予防の栄養と食事』(大泉書店)、『カラダの悩みは食べ方で99%解決する』(ゴルフダイジェスト社)など多数。
 

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