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健康と食育

【第13回】Let's ショクイク!-『お父さんのおつまみで簡単カルシウム摂取』

公開:2011年3月 2日 更新:2011年8月31日

キーワード:let'sショクイクフィジカル栄養食事食習慣

■手軽にカルシウム摂取できる魚の缶詰

0003772.jpg 古くから日本人の食文化と深く結びついてきた魚。欧米文化の影響もあり、日常的に肉料理が食卓に並ぶようになって久しい現在では、日本人の魚離れが顕著です。そんななか、「スポーツをするジュニア世代こそ、もっと魚を食べるべき」と鎌倉女子大学の田地先生は言います。

「筋肉にいいたんぱく質が豊富なことに加え、魚には、酸素を運ぶヘモグロビンの材料になる鉄が豊富に含まれています。持久力やスタミナアップに大きな期待ができるでしょう」。

魚も肉も同様にたんぱく質と鉄分の含有量が多く、ジュニア世代の身体には欠かせない食材。この点では魚と肉で甲乙つけがたいのですが、別の点では魚に軍配が上がるのだと先生は続けます。

「魚はカルシウム含有量が肉に比べて高い。さらにカルシウムだけでなく、ビタミンDも豊富。ビタミンDとはカルシウムを体内吸収させるのに必要な成分で、そのビタミンDを豊富に含む食品の筆頭が魚なんです。カルシウムを1回に摂取できる量は牛乳の方が一般的に高いのですが、ビタミンDが入っているおかげで魚のカルシウム吸収率はほぼ牛乳同様。丈夫な骨の形成にとてもいい食材なんですよ」。

魚の身の部分にももちろんカルシウムは含まれているが、一番多く含まれているのは骨の部分。そのため先生は、缶詰製品の利用を勧めています。

「骨まで美味しく食べられるのでカルシウム摂取には最適です。それに生魚を買うよりも安く済みますし、買い置きだってできる。調理の手間もないので、もう1品欲しいなという時にも便利です」。

缶詰利用のポイントは「汁も捨てずに利用すること」という田地先生。「汁の中にも大切な栄養がたくさん溶け出しているから」だと言いますが、その大事な栄養素についてのお話はまた次回にて。

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田地陽一(たち・よういち)先生//
鎌倉女子大学家政学部管理栄養学科准教授。日本女子大学非常勤講師。筑波大学大学院博士課程医学研究科修了。医学博士。日本栄養・食糧学会参与。専門は栄養学、スポーツ栄養学、運動生理学、分子生物学。東京武道館健康体力相談室でスポーツ相談員を経験。著書に『栄養生化学』(メヂカルフレンド社)、『動く、食べる、休むScience』(アイ・ケイコーポレーション)、『臨床栄養管理ポケット辞典』(建帛社)などがある。

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