運動能力

2014年8月18日

試合や練習後のクールダウン、しっかりできていますか?

<<金成仙太郎の「ウォーミングアップ×クールダウン理論」>>
 
 
 
グラウンドの使用時間の問題などもあり、十分なクールダウンを実施できないチームもあるようですが、小学生でもクールダウンはすごく大切です。ウォームアップが「試合や練習で結果を出すために重要なもの」であれば、一方のクールダウンは「次の試合や練習に万全な状態でつなげるために重要なもの」という位置付けになります。
 
今回は、サカイクキャンプにトレーナーとして帯同してもらっている株式会社国際スポーツ医科学研究所代表で、JASA公認アスレティックトレーナーの金成仙太郎さんに、ジュニア年代で実施したいクールダウンの具体的な方法とその重要性を伺いましたので2回に分けてお届けします。
 
取材・文/杜乃伍真 イラスト/田中竜輔 写真/サカイク編集部
 

■ストレッチをする意味、わかってますか?

 
まず、そもそもクールダウンをやる意味や効果とはどういうものなのか、おさらいしておきましょう。金成さんは以下の2つの重要性を指摘します。
 
・疲労の早期回復(これは障害予防にもつながる)
・リラックスをして心を落ち着かせることで筋肉も柔らかくなる
 
「一番の効果としては、運動をしたあとの疲労を身体から早く取りのぞく効果があります。これはそのまま障害予防にもつながります。小学生年代では、オスグッド(膝の脛骨が出っ張って痛む軟骨骨炎)、シーバー病(踵の成長痛)など成長期に見られる身体の痛みがありますが、それらは筋肉の硬さから発症するものと言われています。クールダウンをしないままグラウンドをあとにすると筋肉はどんどん硬くなってしまうので注意が必要です」
 
もう一点の「リラックスして心を落ち着かせることで筋肉も柔らかくなる」とはどういうことでしょうか。
 
「試合や練習で激しく運動をしたあと、その興奮した状態から一度気持ちをリラックスさせて落ち着かせると、副交感神経が優位に働くようになります。この副交感神経が優位に働くと筋肉にもリラクゼーション効果が働いて柔らかくなります。つまり、運動後にゆったりと心を落ち着かせることで筋肉も柔らかくなるのです」
 
それでは、金成さんにクールダウンのメニューを詳細に教えて頂こうと思いますが、その大前提となるポイントとして指導者の「コーチング」の重要性を挙げてくれました。
 
「今回は、相手が初めて会う子どもたちだったので、まずは何も言わずに自由に『ジョグをしておいで』とやってみてもらいました。すると鬼ごっこをしてしまったりしてバラバラだったので、おそらくチームでも十分にクールダウンをやっていないのだろうなと感じたのです。ですから、一度子どもたちを集めて『まずジョギングをして心拍数を下げて身体を落ち着かせることが大事なんだよ 』という話をしました。そして、僕についてきてもらう形で少しジョギングをしました。そのときにサイドステップ、クロスステップ、バックステップ、スキップなどを入れて全身の力を抜いてリラックスしてもらうことを心がけると子どもたちは楽しんで僕についてきてくれました。大事なのはコーチングです。子どもたちの反応や様子を見ながらやるべきクールダウンのレベルを見極めることを心がけてください」
 
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