親子でチャレンジ

2016年10月12日

あなたのレフェリーへの文句が、サッカー少年の成長を止めている

 

■レフェリーではなく、自分のプレーに全エネルギーを注げる選手に育てよう

サッカーの試合は90分間ですが、実質のプレー時間は50分前後。さらに一人がボールに触れるのは2分前後と言われています。そこに全エネルギーを使わなければいけません。近年の大久保嘉人選手の活躍を、福田正博氏は『日本代表このままじゃ勝てない』(KADOKAWA)にて「(以前は大久保の)凄いエネルギーがレフェリーに向いたり、相手に向いたりしていた(中略)でも今はストライカーとして点をとることに集中できている」と分析しています。
 
つまり、中田氏がタフな選手になったのは、試合に全エネルギーを注いでいたからとも言えます。そういった選手を育てるためにも、試合結果を審判団のせいにしてはいけないのではないでしょうか。大人の試合でさえ、「審判員が酷かった」と周囲が騒ぐことで、本質がぼやけてしまいました。子どもたちに同じ環境を与えてしまうのは危険です。
 
さらにいえば、親御さんたちのファウルアピールで、未熟なレフェリーが判定を覆してしまったとします。それは間違った成功体験を子どもたちに与えることになります。中田氏が語っているように、高いレベルの試合を担当するレフェリーが判定を覆すことはありません。また、サッカーのルールは『疑わしきは罰せず』という傾向ですが、この経験から子どもたちは『疑わしきは言わなければ損』とはき違えるでしょう。結果、エネルギーを審判員に向ける選手になってしまいます。
 
とはいえ、レフェリーのミスで子どもたちが泣く姿を見れば、親として黙っていられないのも理解できます。ですが、本当にタフな選手を育てるためには、涙から別のことを学ばせるべきです。ワールドカップなど国際大会で黄金期のスペイン代表の試合を担当した西村雄一氏は、「スペインは『判定ミスで一点を失っても二点とりますよ』という姿勢でした。スペインの選手たちはコミュニケーションをとりにきますけど、そういった異議は言わないのです。判定どうこうよりも、自分達のサッカーを追求している」と2010年にFootBallRefereeJournalの取材に答えています。そういったチーム環境を親御さんたちでつくることが、子どもたちの明るい未来に繋がるはずです。
 

 
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