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親子でチャレンジ

一流プロが科学的に教える!ダイレクトボレーシュートの蹴り方

公開:2014年8月13日 更新:2023年6月30日

キーワード:サイエンスサッカースクールサッカー教室ボレーシュート練習親子Jリーグ

 
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■ダイレクトボレーシュートを打つために大切な上半身の役割

 
さて、重心については、こんな実験からもわかります。サイエンスサッカースクールの会場では、ゲストの伊藤宏樹さんに、松葉杖を支柱にして上半身が動かないように固定してもらいました。この状態では、固定していない側の足を横に上げることができません。
 
これは松葉杖がなくても、簡単に再現することができます。壁に左半身をつけた状態になってみてください。そして右足を横に高く上げようとすると、どんなに頑張っても足を上げることができないのを体感することができます。そのあとで、自由な状態になって右足を上げることもやってみましょう。足を高く上げようとすると、上半身が自然と左側に倒れてくることがわかりますので、上半身の役割を理解することができるでしょう。
 
「ボールのことばかり考えるのではなく、上半身を使うことが大切です。上半身を固定できていなければ、バランスをうまくとれないので、足がぐらぐらしてシュートミスになってしまいます」とゲストの福西崇史さん。そして「ボールを身体に引き寄せるようにしてシュートを打つことと、それから足を振り回さないようにミートを心がければ安定感が増します」と中西哲生さんからもダイレクトボレーシュートを打つためのアドバイスをもらいました。
 

■おわりに ~科学の知識をヒントに、技術練習は継続して取り組むのが上達のポイント~

 
やがて、等々力競技場の周辺に鳴り響いていた雷も静まり、実験プログラムのあとに予定されていたサッカー教室は開催することができました。参加者は、これまでに教わったことの復習を兼ねて、等々力競技場のピッチで、ゲストのあげるセンタリングに合わせてダイレクトボレーシュートを打つ練習をしました。川崎市在住の塩崎さん親子は「科学とスポーツの融合といわれても、なかなかピンとこないものですが、このイベントは科学とスポーツの結びつきを、わかりやすく教えてくれるので面白かったですね」と満喫した様子でした。科学から学んだ「ボールが落下するまでの時間(タイミング)」、「蹴り上げる角度による落下地点の変化」そして「ボールを捉えるときの上半身の使い方」はダイレクトボレーシュートをマスターするためのヒントになったことでしょう。
 
最後に印象に残ったゲストのコメントをご紹介します。
 
「今日覚えたことはしっかりと頭に入れておいてください。そして、技術的なことは、一度練習しただけでは決して上手くなりません。大切なのは『続けること』です。毎日少しずつでもいいので続けて練習しましょう」
 
宮本恒靖さんの言葉でした。
 
 
サイエンスサッカースクールとは
半導体製造装置メーカーの東京エレクトロン株式会社が、2011年にJリーグのスポンサーになったことを機に、「子供たちの理科離れに歯止めをかけ、理科をもっと身近に感じてほしい」との思いから、サッカーを通じて科学を学ぶことを目的に開催しています。年4回各地で実施しており、今秋には熊本、仙台にて開催を予定しています。
 
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取材・文・写真/山本浩之

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