親子でチャレンジ

2011年1月22日

【前編】オランダ流 「スペースの使い方」を学ぼう

解説

これはオランダで古くから行われている練習です。グラウンドが横に長く、縦が狭いので、敵からのプレッシャーがかかりやすい状況になっています。それではここで質問です。ボールを持っている選手を中心に敵・味方が寄ってきたときに、どうすれば効果的に局面を打開することができるでしょうか。

その方法のひとつに、サイドチェンジがあります。ボールに人が集まってきたときには、必ず反対側(逆サイド)にスペースができています。そこに素早くボールを展開して、空いたスペースを使って攻めていきます。 ここで大切なことは、サイドアタッカーはグラウンドを広く使う意識を持ち、タッチライン際に待ちかまえて準備をしておくことです。そしてもう一つのポイントは、大きなサイドチェンジを素早く行い、敵が陣形を整える前に攻めることです。考え方としては、「準備」-「サイドチェンジ」-「速い攻め」。そこでうまく行かない場合は「準備」-「サイドチェンジ」-「速い攻め」とやり直し、ボールを運んでいきます。

攻撃時のチェックポイントは、グラウンドを大きく使い、敵の数が増えてきたら素早くサイドを変えること。そして、敵・味方が密集し、強いプレッシャーを受けるエリアを打開すべく、スペースへと飛び出して行くことです。その際、味方選手は敵のマークが無い場合はパスを受け、敵にマークされている場合は、敵がついてきたことでできたスペースに味方が走り込み、パスを受ける。あるいはドリブルでボールを運びます。

スペースを探し(作り)、使う。スペースを探し(作り)、使う。この動きを繰り返し、相手のゴール前で優位な状況を作り出す。それがオランダのサッカーです。


土屋潤二コーチ//
フィジカルコーチ/メディカルトレーナー。日本人で初めてオランダの「理学療法(PT)」と「マニュアル・セラピー(徒手療法)」の資格を取得。オランダサッカー協会などで研修を積み、ビッグ3の一つフェイエノールト等で指導に当たる。13年に及ぶオランダ、ドイツ滞在を終え、帰国後は名古屋グランパス、横浜F・マリノス、SC相模原、女子ホッケー日本代表などをサポート。世界的にも珍しい、「フィジカルコーチング」と「メディカルトレーニング」の両方のプロフェッショナル。
HP(PC版):http://www.t-junji.com Twitter:http://twitter.com/Junji_TSUCHIYA

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