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相手にヒントを与えないから抜ける!ネイマールのドリブルの秘密は予備動作にあった

2016年6月 8日

キーワード:いやでもうまくなるトレーニングメソッドアザールイニエスタネイマール動画村松尚登

【村松尚登のいやでもうまくなるトレーニングメソッド3】
 
ある日、子どもたちにイングランド・プレミアリーグのチェルシーに所属するベルギー代表MFエデン・アザールのドリブル映像を見せました。
 
イニエスタやネイマールと同じく、彼のドリブルには「力感」がいっさい感じられません。力を入れて、筋肉によって体を動かしているのではなく、体をスイスイと押し運ぶようなイメージで相手の脇をすり抜けます。そのことは、映像を見た子どもたちもすぐに気づくことができました。決して足を踏ん張ることのない自然な動きには、予備動作がありません。ここでいう予備動作とは、次の動きに移行するために利用する“反動”のことです。
 
たとえば、50メートル走でスタートダッシュをしたければ、体を沈めて勢いよく踏み込もうとするのが自然な動きです。しかし、体を沈める「予備動作」によって、勢いよく走りだそうとしてしまうと、右側に抜こうとしていることが相手に感知されてしまうのです。それでは決して、イニエスタやネイマール、アザールのように「ひらり」と相手を抜くことはできません。
 
相手にヒント(予備動作)を与えることのない動きができれば、その選手にとって最高の武器となるはずです。イニエスタやネイマールのドリブルは、まさにその動きに近いからこそ、いとも簡単に相手を抜き去ることができるでしょう。ここで紹介するドリブル練習の目的は、まさにそうした動きの習得にあります。(コンテンツ提供:株式会社講談社)
 
※本稿は、『サッカー上達の科学 いやでも巧くなるトレーニングメソッド』(著者・村松尚登、講談社/刊)の一部を転載したものです。
 

■前ジンガ

「前ジンガ」通常スピード、前から撮影
 
「前ジンガ」スローモーション、前から撮影
 
「前ジンガ」通常スピード、横から撮影
 
「前ジンガ」スローモーション、横から撮影
 

■片足に体重を乗せることなくリズミカルに連続タッチ

ボールタッチのトレーニングとして有名な「ジンガ」ですが、もちろんこれも、“体の動き”を強く意識することで意味が変わってきます。
 
やり方は少し複雑です。右足の裏で滑らせるようにボールを内側(斜め左)に転がし、左足のインサイドで少し前に押し出します。そのボールを、ふたたび右足の裏で外側(斜め右)に押し出し、こんどは左足の裏で内側(斜め右)に転がして、右足のインサイドで前に出したらふたたび左足の裏で外側(斜め左)に転がす。この繰り返しです。
 
このボールタッチは非常に難しいので、ぜひ動画をご覧ください。ポイントは、複雑な動きの中で片足に体重を乗せることなくリズミカルに連続タッチを繰り出すこと。素早く“二の足”を出せるようになることで、ボールタッチの回数を増やし、状況に応じて臨機応変にボールに対するアクションを変えることができるようになります。
 
mae_jinga_01.png
 
村松尚登さんの新刊『サッカー上達の科学』の出版を記念して、村松さんと、『重心移動だけでサッカーは10倍上手くなる』(KKロングセラーズ)の著者でフットボールスタイリストの鬼木祐輔さんのトークイベントを行います。詳しくはこちら>>
 
 

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