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汗の分だけ、成長できる

「友だちのシュートを止めるのが楽しくて」日本代表GK川島永嗣

2015年7月21日

キーワード:ゴールキーパーポカリスエット川島永嗣日本代表水分補給

サッカー界の第一線で活躍する選手やコーチに、少年時代に汗をかいて努力した思い出や当時の経験から得たものについて語ってもらう月一連載企画『汗の分だけ、成長できる』。第5回となる今回は、日本代表の守護神、川島永嗣選手の登場です。ゴールキーパー一筋だった川島選手の少年時代とは!?(取材・構成 杜乃伍真 写真 平間 喬)

 

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■小学生のころからゴールキーパー一筋

――まずは、サッカーを始めたきっかけから教えていただけますか?
 
幼稚園のときに父親と兄と一緒に公園に遊びにいって、そこでサッカーボールを蹴ったときにすごく楽しいなと思ったんです。小学校にあがってから兄が地元の少年団に入るというので、そのときに一緒に入りました。それが小学2年生です。
 
――最初からゴールキーパー志望だったそうですね。
 
ぼくは、小さいときからキーパーが大好きで、友だちのシュートを止めることが楽しくてキーパーばかりやっていました。自宅の前でもアスファルトの上で壁に向かってボールを蹴って、跳ね返ってきたボールを自分でセーブして喜んでいるような子どもでした(笑)。
 
――小学2年生からずっとゴールキーパーですか?
 
ぼくはキーパーをやりたかったんですけど、少年団にはキーパーがいたのでフィールドプレーヤーをやる方が多かったんです。だから本格的にゴールキーパーをやり始めたのは中学生のときからです。
 
――やはり小学生のときから熱く練習に取り組んでいたのですか?
 
うーん、小学生のときは結構練習をサボっていました(笑)。5年生の頃から毎日練習に行くようになるんですけど、それまでは隣のグラウンドで野球をやって遊んでいました。サッカー選手にはなりたいという夢はあるものの、『今はまだいいかな?』みたいな感じで全然サッカーに集中していませんでした(笑)。小学生の低学年の頃の文集などを読み返したら、たぶん、『将来は野球選手になりたい』と書いていると思いますよ。
 
――5年生の頃からサッカーに集中するようになるきっかけはあったのですか?
 
友だちのお兄さんが『プロサッカー選手になる選手は小さいときからたくさん練習しているんだよ』ということを言っていて、『え? それはヤバイな』と(笑)。『プロになるには今からやらないと!』と焦って、それから一生懸命やるようになるんです。
 
――そのお兄さん、日本サッカーにとってキーパーソンですね(笑)。
もしあのとき言われていなければ、大学生くらいまでは『まだいいや』と思っていたかもしれないです(笑)。
 

■11年アジア杯はポカリスエットで祝杯!

――練習中や試合中の水分補給についてはどうだったでしょう。まだ練習中に水を飲んではいけないような時代でしたか?
 
ぼくが少年団に入っていたときは、もうすでに時代が移り変わりつつあって、練習中は水は飲んではいけないけど休憩時間には飲んでいい、風潮になっていました。たぶん、時代が変わるちょうど境のときだったと思うんですよね。ギリギリ助かった世代です(笑)。
 
――同じゴールキーパーの川口能活選手(FC岐阜)にお話を伺ったときには、タオルに水を含ませてゴールの横に置いておいて、隠れて絞って飲んでいたそうですよ(笑)。
 
そういうことはなかったです(笑)。休憩時間になったら飲むことはできたので水分補給で苦労した思い出はないですね。
 
――ちなみに、ポカリスエットにまつわる思い出はありますか?
 
少年団のときには粉のポカリを水筒に入れて持っていったり、自分が持っていかないときに友だちのポカリを飲んだりしていました。ポカリを持っている人は貴重だったから、自分が持っていくとみんなに飲まれるし、友だちが持ってくると飲みたくなるし(笑)。当時は、水分補給のための飲み物はポカリしかなかったし、しかも美味しいじゃないですか。基本的に中学性や高校でもずっと飲み続けてきた必需品ですね。
 
――2011年のアジアカップで優勝した直後のロッカールームで、川島選手が優勝カップにポカリスエットを入れて飲んでいる写真を吉田麻也選手(サウサンプトン)がブログにアップして、話題になったようですね。
 
そんなこともありました。カタールだったので結構暑かったんです。試合も延長までもつれて、自分は声も出しっぱなしだったから、試合が終わったときはもう本当に喉がカラカラで、それでロッカールームに戻ったときに飲み物を探したらそこにポカリがあったんです。表彰式でもらった小さい優勝カップがあったのですが、よく優勝したあとに選手がその場のノリで何かを飲み干したりするじゃないですか? これはもうやるしかないぞと思って(笑)。
 
――では、皆がいる前であえて喜びのパフォーマンスということでポカリを一気飲みしたわけですね。
 
そうですね。自分の記憶にも残るように。ブログにアップしたのは吉田が勝手にやったことですけどね(笑)。
 
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取材・構成 杜乃伍真 写真 平間 喬

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