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子どもの習い事 サッカー×「?」 一番伸びるのはどれだ?

サッカーに効く習い事を厳選! 身体と心、脳を育む習い事ベスト11

2014年1月31日

キーワード:コミュニケーショントレーニング

 これまで3回にわたって「サッカー×習い事」をテーマに、運動系、芸術系、音楽系、語学系などなど、幅広い分野の習い事を紹介してきました。最終回の今日はサッカーとの相乗効果で子どもたちが成長できる習い事を独断と偏見で厳選! 期待できそうな効果も含めてご紹介しようと思います。
 
 忘れてはいけないことは主役はあくまでも子どもたちだということ。この連載ももちろん「自分で考える」がキーワードですから、自主性、自立を促すような習い事との上手な付き合い方についても考えていきます。
 
<すべてのスポーツの基本となる運動系の習い事>
1.スイミングスクール
2.体操教室
3.幼児教室
4.リトミック
5.ダンス
6.バレエ
 
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■王道のスイミング、万能の体操、増えるジムを備えた幼児教室

「日本のスイミングスクールのノウハウ、泳げるようになるメソッドは世界一」これは五輪選手を何人も育てた水泳の指導者が言っていたことです。日本人が古来から水と接して生きていたからなのか、世界的に見ても日本人の「泳げる率」は相当高いのだそうです。保護者の方も「どんな泳ぎ方でもいいから泳げるようになってほしい」とスイミングスクールに通わせる例が多く、習わせたい習い事ランキングでは常にトップを守っています。
 
 実際に水泳は水圧がかかった状態で全身運動を行うため血流にも良く、ひざや腰に負担の少ない生涯スポーツとして注目を集めています。サッカーにも必要な呼吸器の強化もでき、体力や持久力アップには最適。その昔「肩を冷やすから野球選手は水泳をやってはいけない」なんて迷信が公然とまかり通っていましたが、熱を持った筋肉のクールダウン、試合の翌日のリカバリートレーニングに多くのアスリートが取り入れています。
 
 神経系を鍛える習い事の優等生が体操です。とにかくいろんな動きを経験するため、敏捷性や巧緻性、調整力が身につきます。逆上がりや自転車は一度できると忘れることがない動きの代表として知られますが、近年の研究から子どもの頃に刺激された神経がその後の身体の動き方に影響を与えることがわかっています。似たような習い事ではトランポリン教室なども効果的です。近年ではスポーツ全般が学校ではなく教室で習うものという考えが定着しているアメリカから、ジムを備えた幼児教室が進出。簡易英会話塾としても人気を集めています。
 
 

■リトミックで心と身体の調和、音楽センスを養う

音楽と身体の動きを調和させるリトミックは、体操に音楽表現が加わったものです。反射神経や反応力も鍛えられますし、なんと言っても音楽に触れることで想像力や発想力が養えます。サッカーのプレーの中でこれらを身につけることも必要ですが、子どもたちに違った角度から刺激を与えてあげることも必要でしょう。
 
 小中高で必修教科となったダンスも全身を使う上に、リズム感やフットワークを学べる習い事です。サッカーのトレーニングにもアジリティを鍛えるラダートレーニングがありますが、足の運びや全身をバラバラに動かす動きなど、他のスポーツにはない動きが求められるため、吸収力のある子どものうちに体験しておくといい習い事のひとつです。
 
 女の子の習い事の定番、バレエは見た目以上に身体性の高いものです。柔軟性はもちろん、柔らかいだけでなく強い筋肉、美しい姿勢が手に入ります。この姿勢が実はすべてのスポーツに共通する重要な要素です。ドリブルの名手はみんな上体を起こし、正しい姿勢でルックアップしながら相手選手をかわしていきます。バレエに限らず、姿勢を意識する習い事はサッカーにも効果があるはずです。
 
<考える力を養う文化系習い事>
7.ピアノ
8.英会話
9.国語教室
10.知育教室
11.知能教室
 
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■右脳を鍛えるピアノ、発想力を養う“お勉強”ではない各種教室

 ピアノが脳を活性化させ、発想力を高めるお話は連載2回目で触れています。詰め込み式の教育の問題点が多々挙げられるようになってずいぶん経ちますが、子どもたちの習い事の世界でも「自分で考える」「自ら発想する」というキーワードが目に付くようになっています。
 
 世界に飛び立つアスリートに必要なのが英会話です。「小さいうちから英会話に取り組んでいれば、大人になってから苦労しない」これもサッカーに効く大きな理由ですが、それよりも英語に限らず、母国語以外の言葉を恥ずかしがらずに話す、外国語を話す人とコミュニケーションをとることが、その後の人生に大きな意味を持ちます。
 
 英語をはじめとする外国語はあくまでも手段。話せるようになることが目的ではありません。英会話教室などでも、積極性や思考力を鍛えることに注力する教室が増えています。そしてそれは私たちの母国語、日本語でも同じことです。
 
 教育出版大手のベネッセが運営する国語教室「グリムスクール」では、単純な座学ではなく、読書を通じて読解力や理解力、表現力を鍛えるためのカリキュラムを提供しています。新しい知識を得たとき「何かを感じる力」、さらにその感じた何かを表現する力を身につけることは、サッカーの判断やイマジネーションにもつながります。
 
 教育水準が高く豊かな発想力を持つ子どもたちを育てると言われる北欧からも様々な習い事が上陸しています。レゴや積み木と言った発想力を鍛えるツールを使った知育教室やコミュニケーションスキルを高める教室、そろばんや公文などの知能教室も一見スポーツには役立たないように思えますが、思考力や判断、発想力が求められるサッカーに活かせる場面が実は多くあるのです。
 
 

■文武両道の本当の意味

「文武両道」と聞くと、多くの人は勉強もできてスポーツもできる人のことを思い浮かべると思います。もちろんいまではそういう意味で使われることが多いのでそれも間違いではないのですが、もともとの語源になったのは中国の歴史書、史書にある「文事ある者は必ず武備あり」という言葉から来ているといわれています。「文事ができる人は必ず武も備えているものだ」という意味で、現在のように両立するという意味ではなく、文と武は一体になっているという意味合いを持っているそうです。
 
 サッカーを続けることで身体だけでなく心も鍛えられ、文、つまり勉強もしっかりできるようになる。学校の勉強をきちんとやることで、サッカーにもいい効果が現れる。サッカーばかりやっていて勉強をしないとお嘆きのお父さん母さんが多いのかもしれませんが、本来は「考えるサッカー」を実践していれば勉強も当然できるようになる……というのが文武両道なのです。
 
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■子どもたちの可能性を子どもたちの笑顔に沿って伸ばしてあげる

 今回は「サッカーに効く」という観点で習い事を紹介しました。世の中には今回紹介したもの以外にもいろいろな習い事があります。
 
「サッカーだけでも忙しいのに他の習い事までさせたら子どもがかわいそう」
 そんな風に思う保護者の方もいるかもしれません。念のためお伝えしておきますが、この連載はたくさん習い事をすることを推奨するものではありません。
 
 皆さんもご存じのように子どもたちは多くの可能性を秘めています。その可能性がサッカー以外のちょっとしたスイッチで大きく伸びたり、サッカーとは違うことに目覚めたりすることがあります。大切なことは子どもたち自身が楽しいと思える習い事を見つけること。笑顔で学ぶ姿こそが、成長の種になります。
 
 日本では他競技を取り入れることや、競技を掛け持ちすること、他の習い事をすることが「不真面目」ととられる傾向がありますが、サッカーというスポーツを軸にしていても、多くのスポーツに触れ、習い事などの機会を利用して、積極的にいろいろな刺激を受けた子どもの方がより大きく成長するのです。
 
 
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大塚一樹(おおつか・かずき)//
育成年代から欧州サッカーまでカテゴリを問わず、サッカーを中心に取材活動を行う。雑誌、webの編集、企業サイトのコンテンツ作成など様々 な役割、仕事を経験し2012年に独立。現在はサッカー、スポーツだけでなく、多種多様な分野の執筆、企画、編集に携わっている。編著に『欧州サッカー6大リーグパーフェクト監督名鑑』、全日本女子バレーボールチームの参謀・渡辺啓太アナリストの『なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか』を構成。
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文/大塚一樹 写真/新井賢一(ダノンネーションズカップ2013より)

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