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こころ

やる気のない子どもの「やる気スイッチ」の押し方

2014年5月 2日

キーワード:子どものやる気

「なんでうちの子はこんなにやる気がないんだろう」と親だったら一度は悩んだことあるんじゃないでしょうか。子どもがやる気を出して取り組んでくれるといいのですが、親がうまくやる気をださせようとしても子どもがやる気になる「やる気スイッチ」はなかなか入りませんよね。逆に急にスイッチが入って、やる気を出すときもあるので、びっくりすることもあります。
 
これは親がやってほしいことと子どものやる気の方向がずれているというのが1つの原因です。親としてはやる気を出してほしい領域でやる気が出ていなければ、「やる気のない子だなぁ」と感じてしまいますが、子どもは実は違うところでやる気を出しているのかもしれません。宿題をちゃんと毎日やってほしいと親は思っているかもしれませんが、子どもとしては、宿題をやらなくても勉強に対してしっかりやろうと考えを持っている子もいます。ですので、自分の子どもがやる気がないからと言って、無理やりやる気を出させようとしてもうまくいかないことは多いです。
 
とはいえ、子どもにはやる気を持って自主的にいろいろチャレンジしてもらいたいのは親として当たり前ですよね。そんな子どものやる気スイッチについて、どういった親の行動でやる気になったのか、私の子どもたちや、PTA、ブログなどで集めた情報を元にまとめてみました。
 
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取材・文/三尾幸司 写真/田川秀之
 
 

■頑張っているところを褒める

子どもは褒められるとやる気になります。とはいえ、何でも褒めるのではなく、子ども自身が頑張っていることや力を入れたことを褒めるとやる気になることが多いので、子どもが何を頑張っているのかをしっかり把握した上で褒めるといいそうです。例えば、勉強でいい点を取ってすごいねと単純に結果だけを褒めるよりも、「きちんと前から勉強した結果、いい点がとれたね」と子どもの頑張ったことと結果をセットで褒めると子どもも「次も同じようにがんばろう!」とやる気を持って勉強に取り組むようになります。また、男の子は結果、女の子は結果にいたるまでのプロセスを褒めると効果が出やすいそうですね。
 
 

■子どもを信頼して任せる

子どもに自主的に何かをやってもらいたいときには子どもの責任で全てを任せてしまうのも1つの方法です。例えば、子どもに対して、親がいつもやっていることを教えて、「これからは任せるぞ」と伝えるとします。そうすれば、「自分が任せられたんだ」と子どもは責任を持ってやる気を出して、ちゃんと任せられたことをやろうとします。また、子どもは任せられたということが、親から信頼されていると感じて、その気持ちがやる気につながっていくとも考えられます。
 
例えば、いつも掃除をきちんとしない子どもに対して、掃除や片付けの「子どもの担当」を決めてあげるのです。自分の担当場所が決まることで、子どもはその部分を一生懸命ちゃんとやろうとします。うまくいくと、子どもがその守備範囲を徹底的にきれいにしたりするようになり、自分なりの工夫をする子もいます。さらに、親や家族に対して、担当場所の使い方まで指示してくるようになることも。それは、しっかりと自分がきれいにしている、という「責任感」があるからこそなんですね。
 
子どもがうまくいかないと思うとついつい助けたくなりますが、ときには子どもを突き放すことも大事。子ども自身がチャレンジして、失敗し、立ち直って、またチャレンジする。そんな経験ができる環境を与えてあげるのも親の仕事ではないでしょうか。子どもを信頼して、子どもに任せることで、やる気やチャレンジ精神が生まれてきます。
 
 

■楽しくゲーム感覚で

子どもはゲームや遊びが大好きですね。嫌いなことであってもゲームにして面白くすれば楽しんでやろうとします。自分が嫌なサッカーの練習でも「やりなさい!」というだけでは、いやな気持ちしか出てきません。そうではなく、例えば、練習のタイムを測ってみるとか、親や友達と競争してみる、とか楽しくする工夫を取り入れれば、やる気が出てきます。そんなやる気の出るルールや遊びを子どもに考えてもらうのもいいかもしれないですね。
 
あとはタイムがよかったらポイントをあげたり、シールを貼る紙を作ったりして、ポイントやシールがたまれば、ご褒美に何か買ってあげたり、おいしい物を食べるというようなことをすると、モチベーションが続きます。減点方式よりも加点方式の方がモチベーションが続きやすいですね。
 
円陣
 

■スモールステップで簡単なことから始める

そもそもやる気が起きないのは難しいから、という話はよく聞きます。勉強や運動にしても「どうやったらいいのかわからない」「やろうとしてもうまくいかない」というように成功体験が少ない子どもはやる気をすぐになくしてしまいがちです。
 
そのような場合は、まず簡単なところから手をつけるとスタートしやすいですし、できるという実感がわいてくるとやる気がドンドン出てきます。特に男の子は熱中しやすい子が多いので、はまっていくとどんどんやる気を出してチャレンジしていきます。
 
例えば、勉強するときに難しい問題集や分厚い参考書よりも、薄くてわかりやすい問題集を何回も繰り返す方が身につくし、やる気も出てきます。実力がついてくると難しい問題にもチャレンジしようという気持ちがわいてくるので、簡単なところから少しずつクリアしていくことが大事ですね。
 
 

■やる気が出るまで待ち続ける

子どもに何かをやらせようとしていても、やる気がないときに無理やりやらせても効果が薄いことが多いですね。特に自分に自信がない子や、やることに慣れていない子どもに対しては逆効果になることもあります。何をやってもやる気が出ない子たちに対しては、やる気がないときに無理にさせず、やる気が出るまで待ち続けることが大事です。
 
ただ、待ち続けているだけではやってくれないので、ときどき声をかけてあげます。例えば、「ちょっと勉強やってみない?」と聞いてみる。「今はやる気が出ない」とか、答えが返ってきたら、「じゃ、またやる気が出るまで待ってるね。」と回答しておきます。そして時間がたってから、「どう?やる気出た?」と聞いてみるのです。何回、何十回と声掛けするとやってみようという気になってくるようです。
 
大事なのは、子どもの状況を把握し、やる気になりそうなときに声をかけてあげること。ときには強制的にやらせることも必要かもしれませんが、このように子どものやる気を尊重してみるやり方もいいですね。
 
わが家には小学校6年生の息子がいるのですが、普段はなかなか自分から何かをしようとしない性格です。しかし、親としてはやる気を出してもらいたいので、「これをやったらゲームをしていいよ」とまずやってもらうスタートラインに立つようにします。しかし、そのままではイヤイヤやることになりがちなので、できるだけやったことに対して「よくできたね!」とかお手伝いの場合などは「やってもらって助かったよ。ありがとう」というようにしっかりと褒めることを忘れません。そして、「また次も同じようにやってもらえるとうれしいなー」と子どものやる気をくすぐる言い方をするようにしていますね。さらにママにも「○○がちゃんとやってくれたよ!」子どものいる前でママに報告するようにすることで、子どもは次からもやる気を出してやってくれるようになっています。
 
たまにやらないときもありますが、そのときは様子を見ながらやる気が出るのを待っていますね。子どもの機嫌次第ではやる気が全く起きないときもあるので、そのときは仕方ないとあきらめるようにしています。
 
最後に、ヨコミネ式で有名な横峯吉文さんの本に、子どものやる気スイッチの押し方のポイントが4つ書いてありましたので、ご紹介します。
 
  1. 子供は競争したがる
  2. 子供は真似をしたがる
  3. 子供はちょっとだけ難しいことをしたがる
  4. 子供は認められたがる
 
この4つのポイントを意識することで、子どものやる気を引っ張り出すことができるんですね。何となくわかる気がしませんか?
 
競争することで「負けたくない」「あいつみたいになりたい」と向上心が芽生えますし、勝ったときには自分の自信につながります。他にも、子どもは親や友達を真似して成長していきますし、少しだけ難しいことにチャレンジさせると自分からやる気を出して取り組んでくれます。
 
今回ご紹介した記事はあくまで一例ですが、自分の子どもにあったやり方でやる気を促していけるように参考にしてもらえると幸いです。ただ、一番大事なのは親が子どものことを信頼すること。私が聞いた話でいろんな方がこのような回答をしていました。子どもは親に信頼されている、支えられていると感じるからこそやる気を出して何事にも取り組んでいけるんだと思います。
 
【三尾幸司プロフィール】
IT企業に勤める営業マンで3児(3歳、小6、中3)のパパ。
育児に奮闘中であり、中学校のPTA会長も務める。
これまで読んだ200冊以上の育児書をブログ「パパにまかせて!子育てと家庭学習のススメ」で紹介している。
NPO法人コヂカラ・ニッポンの賛助会員。
 
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取材・文/三尾幸司 写真/田川秀之

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