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インタビュー

サッカーが面白くて、がむしゃらになってボールを追いかけていた。東慶悟(大宮アルディージャ)

2012年7月26日

キーワード:大分トリニータ大宮アルディージャJリーグ

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いよいよ今夜から、ロンドンオリンピックサッカーU-23日本代表の戦いが始まります。そのメンバーに選出されている、大宮アルディージャの東慶悟選手にインタビューを行いました。今回は東選手の小学生から中学生時代の話を中心に、スポーツ一家の中で育った東選手のサッカーを始めたきっかけから大分トリニータU-18に入るまでの経緯に至るまでをお届けします。
 

■スポーツ全般が大好きで、いろんなことにチャレンジしていた小学生時代

――東選手がサッカーを始めた年齢ときっかけを教えてください。
 
「もともと野球が好きだったんですが、4歳年上の兄がサッカーをやっていた影響もあり、両親もどうせやるなら同じスポーツをやってくれたらいいなという気持ちもあったようで僕も自然とサッカーをやるようになりました。それが小学1年生の頃。よく兄が出場した大会や試合も見に行っていましたね。小学校低学年の頃は、将来プロになると考えていたわけではなかったし、とにかく面白いからやる、がむしゃらにやる、そんな感じでした。ただ、今振り返ると、ゴールを決める喜びや、勝負に勝つ喜びは、当時から感じていたように思います」
 
――お兄さんは“ライバル”という感じですか?
 
「ライバルというよりは、常にいい刺激をくれる存在でしたね」
 
――東選手はどんな子どもだったんですか?
 
「おとなしくはなかったし、ある程度やんちゃな方だったと思います……いたって普通でしたよ(笑)」
 
――将来プロサッカー選手になることを考えていなかったとお話しされていましたが。
 
「いや、全く考えていなかったし、イメージすらできていませんでした。サッカーに限らず、当時はスポーツ全般好きだったので、いろいろなことに挑戦していましたし、だからと言って、スポーツ選手という感じでもなかったんですが。サッカー選手になりたいと思うようになったのは、高校に入ってから」
 
――ご両親はサッカーを続けることに対して、どのようにフォローしてくれていましたか?
 
「小学校の頃は練習や試合の時に車を出してくれたり、いろいろと協力をしてくれたことが今でも印象に残っています。ただ、試合が終わった後はいろいろ指摘されるんですが(笑)。たとえばその試合で僕があまり動いてなかったら『なんで動いてなかったの?』と。それが当時はすごく嫌で。父がサッカーや野球を、母はバレーをしていたんですが、兄も含め、家族みんなスポーツをしていたので、余計に口を出したかったのかもしれません。でも、小学校から中学校、中学校から高校とあがるにつれて、あまり何も言わなくなりましたね」
 
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■チームで勝ちたい気持ちと試合で負けたくない思いでプレーしていた中学生時代

――小学校から中学校に進学する時は、サッカーを続けることは自然な流れでしたか?
 
「そうですね。もう何の迷いもなく最初からサッカー部に入ることは決めていました。中学時代は学校の部活だったんですが、顧問の先生とは別に外部コーチもいて、その方がいろいろなことを教えてくださいました。かなり厳しく言われたことは今も印象深いですね」
 
――当時、たとえば将来を目指して練習をするとか、自分の長所を伸ばすためにこんな練習をしなければならないと考えることは?
 
「中学時代はプロ選手を目指すというよりも、チームとして試合に勝ちたいという気持ちや、県大会に出場して優勝する、全国大会に行きたいという気持ちのほうが強かった。だからこそ、そういう部分に重点を置いていてプレーしていたと思います。実際、何よりもチームが勝つことが嬉しかったですし、じゃあそのために自分は何が出来るのか、そう考えることが多かった。だから、自分のプレーそのものがどうこうと、細かく考えていませんでした」
 
――サッカーと勉強はどのように両立していましたか?
 
「当時、先生によく言われていたのは、『サッカーはもちろん大事だけど、勉強もおろそかにしてはいけない。大事なんだぞ』ということ。僕自身もそれはとても大切なことだなと考えていたので、最低限のことはきっちりやるタイプでした。たとえば提出物はきっちり出す、与えられた課題はしっかりとこなす。だから宿題もちゃんとやっていましたよ」
 
――では、中学時代はあまり全体練習が終わって、居残り練習をすることはなかった?
 
「帰宅時間も決められていたので、グラウンドに残って何かをするという感じではなかったですね。でも、帰宅した後に、近くまで兄とボールを蹴りに行ったりということはよくありました」
 
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■さらにレベルの高いところでプレーしたい気持ちが芽生え、高校から大分U-18へ

――東選手にとって、プロになるまでの間で大きな転機になったのは?
 
「小学校、中学校は部活でサッカーをして、高校で大分トリニータのU-18に入った時。Jリーグクラブの下部組織は身近にプロの選手がいたり、実際にプロの選手と一緒にプレーする機会も増えて、徐々に“プロになりたい”と思うようになりました」
 
――地元・福岡を離れ、大分U-18でプレーしようと思ったのは?
 
「正直、小中学校は学校の部活だったので、純粋にクラブチームへの憧れもありました。とはいえ、その時もまだ“プロ”というものが自分の中に明確に、現実のものとしてあるわけじゃなかった。どちらかというと、プロを目指すというよりは、自分自身がもっとうまくなりたい、さらにレベルの高いところでプレーしたい、そんな気持ちが強かったからだと思います。だから、迷うことなく大分U-18に入ることを決断しました」
 
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東 慶悟//
ひがし・けいご
MF。1990年7月20日生。福岡県北九州市出身。大宮アルディージャ所属。2009年、大分トリニータU-18よりトップチームに昇格し、トップ下やウイングなどの攻撃的なポジションで、高卒ルーキーながら23試合に出場。プロ初ゴールは同年第20節の名古屋戦で、ロスタイムに決勝弾。2010年には、U-21日本代表のメンバーとして2010年アジア競技大会にも出場し、日本の金メダル獲得に大きく貢献。2012年ロンドンオリンピックサッカーU-23日本代表。
 
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取材・文/石井宏美 写真/新井賢一

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