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自分たちのスタイルを貫いた前橋育英が悲願の初優勝!

公開:2018年1月 9日

キーワード:選手権高校サッカー

第96回全国高校サッカー選手権大会

前橋育英1(0-0、1-0)0流通経済大柏

2018年18日(月・祝)1408キックオフ/埼玉県・埼玉スタジアム2002/観客41,337人/試合時間90分

<得点者>
前橋育英
㉒榎本樹(後半45+2分)

ここまで15得点1失点と圧倒的な攻撃力を誇り勝ち上がってきた前橋育英と、8得点0失点と堅固な守備をベースに勝ち上がってきたインターハイ王者の流通経済大柏の対戦は、決勝戦らしい息をもつかせぬ緊迫した展開となった。堅守を誇る流通経済大柏は、前橋育英の2トップにマンマークをつけて抑える作戦に打って出た。こう着した状態が続く中、後半19分に前橋育英は⑬宮崎鴻を投入。ここから大きく流れが変わり、前橋育英が波状攻撃でゴールに迫っていった。そして、アディショナルタイムに㉒榎本樹がこぼれ球を押し込んで、前橋育英に待望のゴールが生まれた。そのまま逃げ切った前橋育英は、見事に初優勝の栄冠に輝いた。

【取材・文:川原宏樹(ストライカー編集部)、写真:高橋学】

前橋育英対流通経済大柏 写真.jpg

■相手に合わせたサッカーと 自分たちのスタイルを貫くサッカー

インターハイ王者といえども、前橋育英の攻撃力は怖かったようだ。

「やっぱり守備的にやらざるを得なかった。前橋育英の攻撃力がうちよりも上をいっていました」と流通経済大柏の本田裕一郎監督が語ったように、前橋育英の2トップの⑩飯島陸に対しては守備のスペシャリスト⑳三本木達哉、㉒榎本樹には⑤関川郁万がマンマークについた。その堅い守備には、高い攻撃力を誇る前橋育英も、前半はシュート2本に抑えられてしまった。

後半も同様の流れは続いたが、19分に流れが変わる。

ピッチ脇に⑬宮崎鴻が控えていたとき、これまでどおり㉒榎本との交代と思われたが、⑧五十嵐理人と交代で出場し、⑬宮崎と㉒榎本の2トップにポジションを変更。そして、⑩飯島が左サイドへとポジションを移した。

「最初は㉒榎本樹と⑬宮崎鴻が代わると思っていたんですが、⑧五十嵐理人と代わって守備のバランスが崩れてしまいました」と⑩飯島のマンマークだった⑳三本木が振り返ったように、流通経済大柏の守備は一時明らかに混乱していた。そのスキをついて前橋育英は左サイドを中心に猛攻を仕掛ける。流通経済大柏は後半40分に、⑫佐藤蓮に代えて⑧金澤哲流を入れ守備を整え直したが、前橋育英の勢いは止まらず、アディショナルタイムにゴールを割られてしまった。

焦れずに自分たちのスタイルと貫いた前橋育英は、マンマークをされていた⑩飯島のシュートからチャンスが生まれ、㉒榎本が決める自分たちらしいゴールを生むことになった。

近年の大会の傾向だが、相手を研究し相手の良さを消すことを目指すサッカーと、自分たちの目指す理想のスタイルをやり切るサッカーに二分されている。今大会の決勝はその縮図ともいえる対戦で、非常にレベルの高い至高の戦いとなった。

今大会は自分たちのスタイルを貫いた前橋育英に軍配が上がったが、どちらのサッカーがいいとも悪いともいえないし、強いとも弱いともいえない。ただ、自分たちの信じるサッカーに対して、気持ちを込めて一生懸命に戦った全選手たちに拍手とエールを送りたい。そして、今後この舞台を目指す選手たちには、どのサッカーが自分に合っているのか、よく見てよく考えて進学してほしいと思う。

この試合のさらなる詳細はこちらから

14:08

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文:川原宏樹(ストライカー編集部)、写真:高橋学

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