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流経柏、加藤の豪快ボレーで矢板中央下し決勝へ

公開:2018年1月 7日

キーワード:選手権高校サッカー

第96回全国高校サッカー選手権大会

準決勝 流通経済大柏 1(1-0、0-0)0 矢板中央

2018年16日(土)1205キックオフ/埼玉県・埼玉スタジアム2002/観客15,953人/試合時間90分

<得点者>
流通経済大柏
⑨加藤蓮(後半19分)

お互いが疲労もあり、動きが重かったが、局面での球際が激しく、セカンドボールの拾い合いも白熱した一戦となった。試合が動いたのは、後半19分のことだった。左サイドでボールを受けたDF②近藤立都が、中の様子をよく見てから得意の左足でピンポイントクロス。これをファーサイドに走り込んだ途中出場のMF⑨加藤蓮が、豪快に右足で合わせ、弾丸ライナーをゴール左サイドネットに突き刺した。これが決勝点となり、流通経済大柏が10で矢板中央を下して、10年ぶりの決勝進出を果たした。

【取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)、写真:高橋学】

PH流通経済大柏×矢板中央.jpg

■守備陣が4試合連続ゼロ封 流通経済大柏、10年ぶりの優勝へ王手

昨日準々決勝を戦い抜いたばかりとあって、立ち上がりから両チームの出足は重かった。共に堅守を誇るチーム同士の戦いとあって、立ち上がりを見た時点で1点を争うゲームになると予想できた。

前半は共に決定打を打つことができなかった。試合はオープンな展開となり、共にロングボールが多くなる落ち着かない試合展開になった。前半は必然と言える00。勝負は後半となった。

後半は勝負を決めるべく、両チームは次々と交代カードを切っていった。矢板中央は後半頭からFW⑪望月謙に代えてFW⑲大塚尋斗を投入し、後半7分にFW⑨久永寿稀也に代えてFW⑱山下育海を、後半14分にDF③内田航太郎に代えてMF⑳板橋幸大を投入。これまでの試合どおりの『必勝リレー』を施す。

対する流通経済大柏も前半43分にFW㉗近藤潤に代えてFW⑭熊澤和希を、後半11分にMF⑲石川貴登に代えてMF⑨加藤蓮を投入。いつもの顔ぶれを投入し、攻撃の活性化を図った。

この必勝リレーが実ったのは流通経済大柏のほうだった。後半19分、左サイドからDF②近藤立都が山なりのクロスを送ると、ファーサイドに走り込んだ⑨加藤が走り込んでダイレクトシュート。唸りを上げてゴールに一直線に向かった弾丸ライナーがゴール左サイドネットに突き刺さった。

スーパーショットで均衡を崩した流通経済大柏は、これまで3試合連続無失点中の守備陣が矢板中央の攻撃をシャットアウト。4試合連続の完封勝利で、10年ぶりの決勝進出を果たした。

「矢板中央さんとは何度もお手合わせをしているし、事前のスカウティングでも十分にできていたので、最後まで冷静に対処できたと思う」。流通経済大柏・本田裕一郎監督はこう語ったが、試合内容に対しては「情けない。普通の試合だったら怒っています」と、低調な内容に終わったことに苦言を呈した。「もっと工夫してボールを保持しながら攻めたかったのに、ボールを奪ったら同サイドに展開してしまったり、相手を揺さぶることができなかった」。

今年のチームはMF⑩菊地泰智、MF④宮本優太を軸にパスをつなぎながらも、サイドチェンジからのワンツーなどを駆使して崩していくスタイル。特に選手権に向けてさらにその精度を上げてきただけに、疲労があるとはいえ、埼玉スタジアムの舞台で披露できなかったことは、到底満足のいかないことであった。

それは選手も同じだった。

「もっと良いサッカーを決勝で見せられるようにしたい」と⑩菊地が語れば、「疲れがある選手がいるのは確かですが。ここまで来たら、最後は良いサッカーを見せたい」と④宮本優も語る。

決勝の相手はインターハイ準決勝で対戦し、10で下した前橋育英。さらにプリンスリーグ関東では2連敗をしている相手であり、対戦成績は1勝2敗。4度目の対決でタイに持ち込んで、10年ぶりの優勝旗を手にすべく。流通経済大柏はラスト1試合に臨む。

この試合のさらなる詳細はこちらから

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文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)、写真:高橋学

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