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2失点で敗退の滝川第二。主将は後悔も、監督は奮闘を称える

公開:2017年1月 6日

キーワード:選手権高校サッカー

第95回全国高校サッカー選手権大会
準々決勝 前橋育英 2(1-0、1-0)0 滝川第二
2017年1月5日(木)14:10キックオフ/千葉県・フクダ電子アリーナ/観客4,985人/試合時間80分
 
<得点者>
前橋育英
⑥長澤昴輝(前半22分)
㉔人見大地(後半37分)
 
序盤から拮抗した試合展開が続く中、試合が動いたのは前半22分だった。右サイドからあがったクロスを㉔人見大地がヘディングで落とすと、⑩飯島陸がこぼれ球に反応。ドリブルで仕掛けたところを倒され、PKを獲得すると、⑥長澤昴輝が決めて前橋育英が先制した。以降は滝川第二がエース⑩持井響太を中心に反撃を試みたが、前橋育英の激しいプレスに苦しみゴールが奪えず。後半37分には㉔人見をPA内で倒し、この日2度目のPKを与えると、㉔人見自らに決められ、勝敗が決した。(取材・文:森田将義(フリーライター)、写真:松岡健三郎)
 
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■2失点で敗退の滝川第二。主将は後悔も、監督は奮闘を称える

日本一となった2010年大会以来となるベスト8進出を決めた滝川第二は、ここまでの3試合で13得点を奪った攻撃陣に目が行くが、守備陣もここまで無失点。堅守を支えてきたのが、主将を務める⑤今井悠樹だ。「今大会に入って、いちばん成長している選手」と松岡徹監督が名指しで称賛するほどの活躍で、勝ち上がりを支えてきたが、目標とした埼スタ入りを前にし、待っていたのは過酷な現実だった。
 
前半21分に自らのファールによりPKを与えて、先制点を献上した。後半36分にはPA内で仕掛けた前橋育英㉔人見大地に対して、「2点目を取られたら、終わりだと思い、冷静さを失っていた」とスライディングで倒してしまい、2枚目の警告を受けた結果、退場となった。このプレーによって与えた2度目のPKを決められ、0-2で敗戦。⑤今井は試合後、「キャプテンの僕がレッドカードで退場し、チームに迷惑をかけてしまった。申し訳ない気持ちでいっぱいです。プレーとしても大したプレーができなくて、悔しい。DFリーダーとしても、キャプテンとしてもやってしまった」と無念を口にした。
 
ただ、松岡監督が「彼自身は危ない場面を何度も防いでくれていた。PKを与えた場面はDFが悪いというよりも、その前の段階に問題があったと思う」とフォローしたように、彼一人のせいで負けたわけではない。それどころか、彼の存在がなければ、選手権でベスト8まで進むことなど不可能だったのは確かだ。
 
「個性強すぎるヤツが多すぎて、まとめるのがすごく大変だったし、苦しいことのほうが多かった」。そう振り返るように、主将を託された今季は重圧に耐えながらも、なんとかチームを勝たせようと奮闘を続けた。苦悩の中で成長を実感するのが人間面。「キャプテンとして、僕がいちばん元気を出して頑張らなアカンと思っていた」とこれまで自らの欠点として挙げてきた気分屋で、人の前で話せなかったという課題を少しずつ克服していった。
 
滝川第二OBである松岡監督も現役時代に主将を経験。「チームのことばかりで、自分のプレーをあまり覚えていない。いつの間にか帝京さんにPKで負けていた」と苦笑いするように、キャプテンの重圧は誰よりも知っている。だからこそ、松岡監督は⑤今井に伝えたいことがある。「今後の人生、いろんなことがあるし、彼はこれを糧に成長していくと思う。(今日の結果は)短い目でみたらかわいそうだけど、長い目で見ればすごく貴重な財産になると思う」。
 
この試合のさらなる詳細はこちらから
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取材・文:森田将義(フリーライター)、写真:松岡健三郎

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