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東海大仰星がダブルボランチを中心に守備で主導権を握り、東福岡に快勝!

公開:2017年1月 6日

キーワード:選手権高校サッカー

第95回全国高校サッカー選手権大会
準々決勝 東海大仰星 1(0-0、1-0) 0 東福岡
2017年1月5日(木)12:05キックオフ/神奈川県・等々力陸上競技場/観客6,353人/試合時間80分
 
<得点者>
東海大仰星
⑤吉田純平(後半26分)
 
強風吹きすさぶ等々力陸上競技場。前半、東海大仰星が風下で東福岡の攻撃を迎え撃ち、無失点で後半に突入する。東福岡はボールを保持するものの、東海大仰星の堅い守備と風の影響で決定機は数えるほど。均衡が破れたのは後半26分。左からのコーナーキックをファーサイドで③玄尚悟が折り返し、ゴール前の混戦から⑤吉田純平が蹴り込んだ。東海大仰星は試合を通じて唯一のシュートが決勝点となり、優勝候補の東福岡を撃破。準決勝進出を決めた。(取材・文:鈴木智之(スポーツライター)、写真:高橋学)
 
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■東海大仰星がダブルボランチを中心に守備で主導権を握り、東福岡に快勝!

東海大仰星からすると、プランどおりの快勝だった。DF4人とMF4人の2ラインを整然と保ち、ゾーンを埋める守備をしつつ、進入してくる東福岡の選手をブロック。アグレッシブな守備で試合の主導権を握り、少ないチャンスをゴールに結びつけた。
 
チームの生命線である守備をリードしたのが、④大崎航詩と⑧原田紘汰のダブルボランチ。⑧原田は守備時の認知・判断が驚くほど的確な選手で、東福岡の精巧なパスワークと対じしながらも、いつボール保持者にプレスに行くのか、どの状況で横のラインをキープするのか。一度マークを外した相手を、どのタイミングで再びつかまえるのかといった、守備時に重要なプレーの判断を的確に行っていた。
 
⑧原田に東福岡ボールになったときの、守備の仕方を尋ねると「相手の6番(アンカー)が自分たち中盤のラインとFWの間でボールを受けることが多かったのですが、そこでボランチの自分が前に出てボールを奪うと、後方のスペースを空けてしまうので、FWを6番の位置まで降ろさせて、守備の陣形が整ってから前に出ようとしていました」と、理路整然と話してくれた。
 
スタンドから見ていると、マークのズレやスペースの空きなどは一目瞭然だ。しかしピッチの中に入り、平面かつ、敵味方入り乱れた状態で認知するのは非常に難しい。そんな中、⑧原田は自身をピッチ上空から見ているかのように、的確な認知・判断で中央部の守備を構築していた。たとえJリーガーでも、守備の認知・判断をミスなくやり続けることは難しい。その意味で、類まれな能力を持つ選手だと言えるだろう。
 
相棒の④大崎はこの日、元フランス代表のマケレレのようにセカンドボールを拾い続け、東福岡に攻撃の主導権を握らせなかった。
 
「東福岡の攻撃は10番(藤川虎太朗)と11番(髙江麗央)から始まるので、そこにボールが入ったときは意識して早くつぶしに行こうと思っていました。セカンドボールをどちらが拾うかで、攻撃の回数が変わる。セカンドボールはいちばん意識しているところです。その部分で相手より上回れたのはよかった」(④大崎)
 
東福岡の⑩藤川(ジュビロ磐田加入内定)が「相手の4番(大崎)と8番(原田)の守備が速くて、2人で挟みに来るのでやりづらかった。ツーシャドー(⑩藤川と⑪髙江)とボランチ(⑥鍬崎祐弥)のトライアングルをうまく使えれば、もっと相手を惑わせられたと思うけど……」と悔しがったが、J内定コンビを彼らが封じたことが、勝因のひとつであることは間違いない。
 
 
この試合のさらなる詳細はこちらから
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取材・文:鈴木智之(スポーツライター)、写真:高橋学

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