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U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2019

「小学生でこのレベルなのか」元日本代表岩政さんも驚いた世界最高峰のジュニアのスキル

公開:2019年8月31日

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30日(金)はU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2018の2日目、グループリーグ最終戦を戦いベスト16が決定しました。Round of 16では、首位と同勝点ながら2位通過となったバルサはトヨタ・タイランド(タイ代表U-12)と、首位突破したバイエルンは横浜F・マリノスプライマリーとの対戦が決まりました。

(取材・文:貞永晃二、写真:吉田孝光)

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元日本代表岩政さんも驚いたバルサのレベル(C)吉田孝光

 

■バルサの4連覇はなるか? バイエルンは初参加・初優勝を目指す

予選リーグ3戦目、2試合を終えてグループDで首位に立つドイツの名門バイエルンは大和ハウスDREAMSと豪雨の中で対戦。前半5分に先制すると、後半3分にも追加点を決め、安定した守備で相手の攻撃を封じて順当に首位でベスト16入り。地元ガンバ大阪に逆転勝ちし、グループC2位を決めた横浜F・マリノスプライマリーと対戦します。

一方、今大会3連覇中のFCバルセロナは雷での約1時間半の中断があった後、大和ハウスFUTURESの粘り強い守備の前に苦戦し前半は0-0。これまで通り選手をごっそり入れ替えた後半、デルガド選手の豪快なミドルシュートとスライディングで流し込む2ゴールで2-0とするものの、それ以上の追加点はならず終了。JFAトレセン大阪U-12と勝点7で並びましたが得失点差で上回れず2位通過となりました。


■岩政監督と「教え込まれていない子たち」がバルサに挑戦!

このワールドチャレンジでは日本中の子どもたちと世界の強豪との対戦を実現させたいという思いから、今大会でも、「街クラブ選抜セレクション」を全国4カ所(東京、栃木、京都、奈良)で行い、370人を超える中から最終的に48名が「大和ハウスDREAMS・FUTURES」の2チームに分かれて今大会に参加し、DREAMSはバイエルン 、FUTURESはバルサに挑みました(0-2)。 今大会の大和ハウスFUTURESの監督を務めたのは元・日本代表の岩政大樹氏。

バルサ戦を終えた岩政監督は、「今日の試合、バルサはここまでで一番本気度が高くて、勝ち切るのは(どんなチームでも)難しいなと感じた。選手たちのプレースピード、判断のスピード、技術はもちろんですが、『小学生でこのレベルなのか』という驚きでした。それは身体的な強さもスピードもあるし、止める・蹴るの精度も高い。この年代ですでに、相手を困らせるような立ち位置の取り方から、相手を見た上での判断を自然にできるようになっている。これはもっと若い年代からいろんなことが練習で落とし込まれているからでしょう。そこはまだまだ追いつけないレベルだと思います。まあ、彼らはスペインのトップですから『特別』なのだとしても、選手たちも僕たち指導者もバルサを目標値として知ることができた機会はとても貴重でした」と話してくれました。

岩政監督はこのFUTURESに大会前日に合流したわけですが、「とても面白い選手が揃っていました。(ジュニア年代の監督は初だが)選手の視点に立って考えるのは同じで、自分のやり方を押し付けるのではなく、自分の方が柔軟に変わってあげるやり方は(他の年代と)変わりません。今回は街クラブの子なので、『教え込まれていない子』が多くて僕との相性がよかったかもしれない。個性があって、自分で考えられる子が多くてやりやすく、キャラクターもとてもオープンで話しかけてきてくれた。何と言えば彼らに響くのか、理解できるのかを考えた上で、僕の中でこれだけを伝えたら全体がこうなるだろうというポイントを見極めてかなり削ぎ落して伝えましたが、結構早めに『チーム』にできました。彼らのインテリジェンスの高さでしょう」と急造チームは3敗だったが、かなりの手ごたえを感じた様子でした。

「彼らの本当の成長はこれから培っていくものですが、バルサと対戦し、そこで自分たちの120%を出す経験をして、それを頭で、体で知ったことは大きい。これからはバルサに対してやった気持ちやプレー、あのスピード感を思い出しながら練習できるのも大きいと思います」。「このバルサ戦をどう活用するかを考えて、最初は2試合で結果が出た選手をバルサ戦に使うから競争しよう、と始めたが、出場時間は短くなっても全員で同じように経験しようと考えを変えました。24人がバルサと本気で戦って、インテンシティの高い相手に挑んでいったことで、バルサもどんどん本気になっていった」。

選手たちには試合後、「今、体で覚えた感覚は覚えていないと消えてしまうし、相手がバルサでない試合でそれを出すのは難しくなる。この感覚を何回思い出しながら練習に向かえるか、他の相手に対しても今日と同じ気持ちの強さで試合ができるかどうかに挑み続けてほしい。それを続けられた選手はおそらく10年後に同じような場所に立っているよ」と話したとそうです。

「それから、今日は試合が夕方で時間があったので、選手に『対バルサの戦い方を自分たちで決めてみよう』と、スタメンと後半からの選手の2グループに分けて、バルサのやり方を説明して、これに対して攻・守でどうするのかd、を決めさせました。試合での経験と合わせて、これが今後彼らの中に残っていって、今後バルサの試合も見ていても、自分たちで考えてこういうやり方をやったんだ、と思い出せる貴重な経験になったと思います」と締めくくってくれました。

31日(土)にR16と準々決勝ともに下位トーナメントがOFC万博フットボールセンターガンバ大阪グラウンドで行われます。そして、9月1日(日)は注目の準決勝~決勝がパナソニックスタジアム吹田で行われます。バルサの4連覇はなるか?それを阻止するのはどこか? ぜひ一度足をお運びご観戦ください。

 

【入場無料】大会会場へのアクセス>>

 

▼これまでの大会の記事はこちら
【2018年】3連覇狙うバルサが日本チームに大苦戦
【2017年】「ソルティーロ世界選抜」躍進の影に本田圭佑の哲学
【2016年】バルサ選手のふるまいに世界中が大絶賛
【2015年】バルサに勝った東京選抜が見つけた世界との差
【2014年】バルセロナに0-9で負けたチームが学んだこと
【2013年】久保建英選手が「バルサの選手」として出場

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取材・文:貞永晃二 写真:吉田孝光

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