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U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2016

「いつかあそこでプレーしたい」と夢を持つ!マンチェスター・シティのサッカー選手の育て方

公開:2016年9月14日 更新:2021年1月27日

キーワード:イングランドジュニアサッカーワールドチャレンジマンチェスター・シティ選手育成

 

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■イングランド、シティの育成事情

――今大会は、残念ながら準々決勝敗退という結果に終わりました。
 
「正直に言って、日本の選手のレベルが高くて驚きました。シティの選手たちは6月まで8対8や9対9の試合しかやっていません。イングランドでは、人数を増やしながら11人制に向けて移行していくのですが、なかなかトレーニングができなかったので、今回の結果(最終順位6位)は仕方ないのかも知れません」
 
――以前、この大会で来日したリバプールFCのコーチが、イングランドのこの年代は、通える範囲に規定が設けられていて、近隣の選手しか通えないと聞きました。このチームも近隣の選手たちで構成されているのでしょうか?
 
「そのときと同じかどうかわかりませんが、どのクラブであってもルールは同じだと思います。12歳の選手にかぎって言えば、1時間以内で通える選手しかリクルートできません」
 
――選手たちの指導で心がけていることはどんなことでしょう?
 
「マンチェスター・シティはほかのプレミアクラブと違って、早くからスペインのパスサッカーに近いやり方でプレーしています。今回、監督がグアルディオラ(2008~2012、FCバルセロナ監督)になったことで、グアルディオラのサッカーというのは意識しています」
 
チームに帯同する通訳スタッフのお話によると、練習中にも監督から選手に向かって「グアルディオラはこう言っていた」「そんなサッカーしないぞ」という声が飛んでいたそうです。
 
育成に注力しているというマンチェスター・シティのU-12カテゴリを任されたウォーカー監督はどんな人物なのでしょう? 経歴などもお聞きしました。
 
――ウォーカー監督のキャリアを教えてください。
 
「私ですか? ベビーフェイスに見えますが、キャリアは結構長いんですよ(笑)。14歳から15歳に現役選手としてその年代のチャンピオンズリーグでプレーしていました。それから16歳でコーチになりました。そこからいろいろな経験を積んで、27歳の現在、マンチェスター・シティの12歳以下の監督を務めています」
 
驚かされたのは、ウォーカー監督が指導者への道を歩み始めた年齢です。イングランドでは、サッカーコーチという職業の社会的地位の高さも影響してか、早い段階で指導者を目指す人も少なくないということです。
 
今大会では最終順位6位に終わったマンチェスター・シティですが、選手のタレントとは別に身体の使い方や、プレー選択など随所に指導の方向性が見えるプレーを披露してくれました。クラブが総力を挙げて強化を進めているという育成の結果が出るのはまだ先ですが、マンチェスター・シティでは今後、アカデミー育ちの選手の比率を上げていきたいということです。海外から優秀な選手がピックアップできるようになる年齢になると一気に競争が加速するのが宿命のビッグクラブですが、今回来日した選手たちの将来も楽しみですね。
 

 

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取材・文 大塚一樹 写真 新井賢一

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